あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

28.1.2024

起き抜けに飲みたいコーヒー
いつもモカプレッソで淹れているのだけど
知っている、もうモカプレッソ用の粉を切らしていることを

 

そういうわけで、彼が置いていったミルを拝借
しかし、自分ひとりでやるとなると、やることが思っているより多い!
どうにも段取りがつかず、なんとか淹れたドリップコーヒーに
昨日の食べかけのスコーンをつまむ

 

今日は予定なしのつもりだったけど、
突然「ルナソルのポップアップに行かない?」と誘ってもらい
ふらっと表参道へ

 

そもそもわたしはルナソルを使ったこともないし、
ポップアップもひとりでいくことはない

 

入り口の敷居がやや高くて、緊張しながら扉をくぐったけれど
ベースメイクを体験させてもらったり、
開発者のお兄さんから直接ディープなトークを聞くことができたり
めちゃくちゃ貴重な体験だったな

 

「自分ウケ」と称された万人ウケメイクのやり方より、
このくらいディープな話の方が、面白いのにな
とたまたま持ち歩いていた『圏外編集者』を読みながらおもう

 

実は昨日のお出かけというのは、
豊島園の跡地にできたワーナーブラザーズのスタジオツアー

 

こちらも友人に誘ってもらって、ふらっと訪れてきたのだけれど、
作品の世界観はもちろん、あれだけの大作のクリエイションに特化した
展示や解説がとても面白かった

 

映画のあらゆるセットが展示されていて


ホグワーツに行けていたら、もうちょっと真面目に勉強したかも」
「どうせしないよ、わたしは武装解除なんて、一体いつ使うの、とかいってサボるに違いないよ」

 

とか、なんとか、ケラケラ笑っているかと思えば
芸術性と実用性を両立させた製作陣の仕事に、感嘆の息が漏れたり

 

細部に宿る、というけれど、
そのために手を動かしているのは、一人一人の人間であり、
ひとつひとつの仕事からできている

 

けれど、どんな映画だって、作品だって、それが名作としての評価を受けるのか、
酷評されたり忘れ去られてしまうのか、
完成して世の中に出してみるまで、誰にもわからない

 

そんな中で、現場に携わるいちスタッフレベルだったら、
どの作品に自分が関われるかなんて、いつも選べるわけじゃないし

 

その中で、ここまでのクオリティの仕事を完遂する
一体どんな気持ちで、と静かなる意志の力に、思いを馳せる

 

一方なんだか「つくる」という行為への敬意が、
世界には足りていない気がするのは、
わたしの妄想だろうか

 

つくる人がいなければ、つかうことはできないのにるで虚空から勝手にプロダクトが生まれてくるかのような勘違いが蔓延している

 

そういう状況を改善していくには
一体どこから手をつけていったらいいんだろう