あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

24.8.2019

 

 

 

夏の離宮、サン・スーシへ

 

 

 

本当は、幼少の頃何度か訪れたことがある、はずなのだけれど
記憶はほんのかすかで

 

手前に大きな階段が連なっていた
そんな想い出が、うっすら

 

宮殿の壁が黄色かったのを思い出したのは、
日本でガイドブックを眺めてからだった

 

 

 

とにかく、今日は日差しが強くて、暑い
誰もが暑さに文句を言っていて

 

先週、少し気温が下がり始めて、
秋の気配がぐっと濃くなったのに、
知らぬ間に、また夏が帰ってきていたよう

 

その気候の中、ぶっ続けで長時間外を歩いていたものだから、
体力はみるみるうちになくなっていき、
たっぷり寝てエナジーを回復していた朝の元気さからは嘘のよう
げんなりとした状態で、ベルリンまで帰ってきた

 

それでも、ポツダムは美しい

 

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でも、私的には宮殿よりも、
周りの緑や、ポツダム駅周辺の街の方が
興味を惹かれたし、
カメラに収まっているのは、木々の写真ばかり

 

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けれど、体力的、時間的に余裕がなくて、
市街観光は、あえなく断念

 

まあ、でもポツダム自体は冬でも巡れるし
ベルリンに来れば、また訪れられるから

 

 

 

そしてAlexander Platz駅から地下鉄に乗り換えて
最寄りまで向かうのだけれど、
何やら騒々しい雰囲気

 

イヤホンを外して周りを見渡すと、
普段ならありえない人数の若者が、
酒とタバコを片手に騒いでいる、物々しい雰囲気

 

しかもあろうことか、
私と同じ最寄りの駅で全員降りて、
地上に出ると、
普段は旧東側にしては閑静な雰囲気の通りが、
ヒッピーな出で立ちの若者でごった返して、
飲めや踊れやのどんちゃん騒ぎ

 

同居人のおば様に尋ねても、
「さあね、でもそれがベルリンだよ」
と返されて、苦笑

 

自分で調べてみると、
どうやら大規模な政治デモの一つで、
隣人愛と社会参画を掲げ、
右派ポピュリズム反対を訴えていたのだという

 

帰ってくるとき、
一瞬、排斥デモかもしれない、と怯えたのだけれど、
近くのモール内では、
一部酒が散らばっていたりしたものの、
大騒ぎするような若者は一人もいなくて、
なんだか、不思議だし、興味深い

 

日本にはデモ文化が根付いていないし、
デモが仮に行われても
怪訝な目つきを投げかけて通り過ぎていく人が多い

 

だから、こういったものが間近で見られるのは、
貴重な体験なんだよね

 

かといって、ドレスデンに行けば、
毎週のように排斥デモが行われている

 

結局、余所者である私には、
こういったものに近づかないのが一番
仕方ないけれど、少し悲しいな、なんて