あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

25.8.2019

 

 

 

久々の、予定が空っぽの休日
目覚ましを掛けずに寝ていたのだけれど、
結局8時過ぎに目は覚めて、
ゆっくりと支度をしてから
そう遠くない場所にあるカフェで、
最高の日曜の朝をはじめた

 

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少しお腹がいっぱいになりすぎたけれど、
一日中動くのなら、丁度良い

 

そうして私は“積み残し”の回収作業をはじめた

 

 

 

まず訪れたのは、博物館島の上の旧国立美術館
前は閉館ギリギリすぎて
ミュージアムショップが覗けなかったのだ

 

ここでポストカードを二枚、手に入れる

 

ついでに改装されたボーテ美術館のショップも覗いた
(こちらも前訪れた時、時間がなかった)
のだけれど、
なんとここには博物館島全部のアイテムが集結していて、
いやはや、見ごたえがすごい

 

ミュージアムショップって、何がいいかって、
アイテムの品がいいのも勿論だけれど、
取り揃えている書籍のバラエティが抜群なのよね

 

とはいえ、もうこれ以上紙ものを増やしては
ドレスデンまで移動できなくなってしまうし、
そもそもまだスラスラ読めないし!
気持ちをぐっとこらえて、通り過ぎた

 

それから、Gemälde Galerieにも
しかしながら、なんとここには
私の好きなカナレットのポストカードが、どこにもなく
買うべきものがなくて、断念

 

またもここで、ティツィアーノの画集が10€だったので、
本当に、本当に迷ったのだけれど、
すんでのところで手を離した

 

危なかった、本当に、笑

 

 

 

そして、Tier Gartenを散歩

 

真夏が戻って来ているので、
驚くほど暑かったのだけれど
木陰の涼しさはいつも変わらない

 

そして、まばゆいほどの緑

 

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今日、バックの中には水彩用具が入っていた
実は、今日が最後にベルリンを一人で自由に歩ける日、だと思われる

 

だから、水彩画を描くのも、ラストチャンス、かもしれない

 

大聖堂などとも迷ったのだけれど、
何せあまりに暑いし、
日向に長時間いられる気がしなかったので

 

さて、私が選んだ場所は、
かなり人通りのある橋の上

 

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最初は私のことを訝しげに眺める人が多かったけれど、
だんだん完成に近づいてくると、
通りすがりの人が、結構褒めてくれて、嬉しかったな

 

それも多分、様々な国籍の人
ベルリンは国際都市で、観光都市でもある
ティーガルテンにも、そりゃ沢山の人が訪れるわけで
橋の上を通り過ぎる言語は、様々

 

少し分かるものもあれば、全く分からないものもある

 

けれど、まだまだ及第点には程遠い、ような
でも、最初にしてはうまくできたんじゃないかな

 

 

 

帰ってきて、同居人のおば様と、
今後の予定についてお話ししていたのだけれど、
彼女からポロリ、DDR出身であることが漏れる

 

そもそも今住んでる地区が旧東ドイツ側だし、
なんとなくそうなんじゃないかな、という気はしていた
いつか聞こうとは思っていたけれど、
どこか、尋ねづらいと思っていた

 

今暮らしている家は、至る所、
旅行好きであることを示すオブジェで彩られていて
現に私が滞在する一ヶ月の間に、
夏休みということもあって、
彼女は二回も休暇に出かけている

 

一度、わざわざ私の部屋まで来て、
旅行貯金なるものを見せてくれたことだってある

 

その事実が、この家に対する見方を一変させる
そうだ、あの時代、ここの人々たちは、
他の国への旅行どころか、ドイツ内の自由な移動すら
ままならなかった

 

だからといって、
今おもうことを正しく形容する言葉は、
見つからないのだけれど

 

とにかく、今私たちにできることは、
多角的に物事を見る姿勢と、
個人の感情に寄り添いながら、
事実の追求をすること、なんだと思う