あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

3.5.2019

 

 

 

友達と深夜の長電話をしながら迎えた令和、

相変わらず私は無心に生きて、死んだように眠っている

焦燥感に濁る心と裏腹に、

空が美しく晴れ続けていることだけが、私の憂鬱を攫う

 

1日、2日と家でドイツ語を粛々とやり続けて、

ついに2日の午後、ドイツ行きの航空券を取る

そうして夜、家に帰ってくると、日付が変わるか変わらないかというタイミングで、

ベルリンのサマーコースの案内がメールで届いてあかた

 

間が悪いというかなんというか、

サマーコースが5日始まりだから、4日の朝着く飛行機にしたのに、

5日にはただ着いていれば良いって……笑

 

本当に今年は、やることなすこと裏目に出てばかりいるな

 

そして、問題の宿

向こうが取ってくれるホテルがそんなに安くないのに、大人数部屋

女子の大人数部屋ならまだしも、男女混合なのか別なのかも明記されてないし、

3人部屋なら耐えられるかなぁ、と思いつつ、

他のサマーコースに参加する子に聞いたら、

その2分の1以下の金額で、うーん……

 

あまり納得が行かなかったので、WGを探して、

拙いドイツ語でメッセージを送るも、

オンラインになっているのに、返信が無い

やっぱり外国人が外国から部屋を探すのは、難儀だ

 

 

 

そんなことをしていたら、あまり眠れないうちに、朝に

 

友人と美術館巡りをしながら、将来のことや身の回りのことを話す

 

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人間をタイプ分けするのは勿論、良くないことだって分かっているけれど、

それでも彼女と私は同じ種類の人間だな、ともう5年も前から知っている

 

勿論趣味や考え方もそうだけれど、特に対人関係で、

常に人の心をうかがって忖度してるところとか、

忖度し過ぎて自分の素が出せないところとか、

そして何より、忖度といいながらも実はその過程で人をフィルタリングしているところも

 

能力があるのに自信が足りてなくて勿体ない、

と以前に彼女のことを形容したことがあるけれど、

近頃ようやく自分の能力に気づいたらしい、

けど、それはそれで仕事ばかりが増えて困ってもいるらしく、

「ゼミの仕事、私が元々できることをやっているだけだから、

自分の糧になっている感じがしない」

と零していて、確かにな、と思った

自分はいつも何故か部活的な組織に属していて、

そうしないと駄目人間になるのも分かる、得られるものがあるのも分かる、

それでも実務的なスキルが身についている訳じゃないから、

時間を使うことに酷く思い悩むこともある、と

 

私も全く同じことを考えて、大学に入ってから特定の組織に属するのをやめた

だからといって友人は減らなかったし、信じられないくらいに楽しいことも増えた

 

公の場に立った時、確かに名乗れる公の地位はなくて、困る時もある

それでも、この前も言ったように、私は組織に尽くそうという気にはならない

 

組織は、組織に従順な人間はある程度守ってくれるけれど、

変化を希望する人間には容赦がないし、私は思考の傾向として、後者の人間だと思うから

 

人生や仕事の転機を携えてきたのは、

公の人間関係と言うよりも、個人的な友好関係だった

そういう話ばかりを、インターン先でも、他の周りの人からも聞く

 

最終的に私たちが失わずにいられるのは、

お金でも地位でもなく私たち自身の経験であり、物語だ

そして、人間関係はこういった積み重ねを基盤としていると思う

 

色々損をすることもあるし、回り道になってしまうこともある、

それでも目の前の人間をないがしろにしたくないし、

だからこそ、

目の前の人間と向き合えないような人を相手に、

私たちが心を折る必要はないのだと思う