あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

4.5.2019

 

 

 

今日も今日とて友人と出かけていた、
目的地は長らく憧れていた蔵前

素敵なお花屋さんの奥に広がるカフェ空間には、
随所にこだわりが散りばめられているのが感じられた

 

ジャスミン、バニラ、ベルガモットブレンドされた紅茶に、
飽きもせずに、ジャスミンのパウンドケーキを、重ね合わせる

 

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シノワを感じさせるデザインのカップと、石の質感が絶妙な丸皿、
全てが行儀よく、丁寧に盛り付けられている

 

久しぶりに口にしたパウンドケーキはしっとりほろほろで、正統派、
添えられているクリームは牛乳寄りで、口の中で軽くほどける、
なによりこの紅茶があまりにも美味しかったので、
取り寄せようか検討してしまうほど
(そして肝心の名前を忘れてしまっていたので、ただいま血眼で探し当てたところ)

 

働いている店員さんは朗らかで、
途中カップを倒してしまった私のために、新しい一杯を淹れてくれた、
良くないことが立て続けに起きていたとしても、
こういう何気無いサービスに、心が洗われるような思いがする時がある

 

この後も、ずっと訪れてみたかった文具屋さんまで歩き、
心ゆくまでその空間を堪能した後に、
なぜかそんな時間に天丼を探し求めて両国まで足を延ばす

 

「正午の昼食」と「三時のおやつ」が入れ替わったような形になり、
どう考えても訪れる順番を間違えている、と三人で苦笑

 

たった五時間程度だったけれど、そうとは思えないほど充実していて、
やっぱり歩くことって大事なんだな、と感じた

 

こういう緩やかな昼下がりが、できれば毎週末訪れてくれればいいのにな

 

 

 

ある街の夕暮れ、

切り取られた空の、優しい綿菓子色

 

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