あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

10.3.2019

 

 

 

久しぶりの更新になったのは、

実は一昨日から京都の友達の家に遊びにきたりしているから

深夜バスを使っている関係もあり、中々時間が取れず

 

なんと不運なことに、その友達が少し調子が悪く、

泊めてもらうのも正直申し訳ないところではあったのだけれど、

結局、宿として提供してもらったものの、観光諸々は一人で回ることに

 

最初はさみしいな、と落ち込んでいたのだけれど、

結局、おかげで合間合間ドイツ語の勉強ができたり、色々考えることもできたり

 

何より、自分の思考の過程を伝えずに、

ノープランでも遠慮なく適当にぶらぶらできるその気軽さが、

案外気に入ってしまった

いつもいつも、ぐるぐる一人で考えたり、

少しこだわりや癖が強目のルートを選ぶ私には、

一人旅の方が性に合っているのかもしれない

 

そういえば、ベルリン市内を一日一人で観光した時も、そんなことを思ったっけ

やっぱり、一回来たことがある都市、というのは大きいのかもしれない

旅行の醍醐味は二回目から、というのはこのことなのだろうなぁ

 

 

 

そして今日は、大阪の民族学博物館が無料の日ということで、

やっと回復して来た友達と一緒に出かけるなどした

 

人間がその土地土地でどのように暮らしてきたのか、

そんなことが果たして可能なのか、と

自分の生活環境しか体験したことのない私は思う

 

けれど、彼らにとってはそれが当たり前で、

しかも今現在ほどに、世界の流れは急激ではなかったのだろう

 

同じ伝統を、重ねていくこと

ずっと何か形のないものを、繋いでいくということ

 

そんな意識をすることもなしに、彼らはただ生きていた

 

その永遠性を変えてしまったのは、西洋からやってきた波風だ

それは私が今暮らしている土地にもやってきたもので、

その歴史を意識することなしに、私は今を生きている

 

それを人は、断絶と呼ぶべきだろうか?

私には、分かりようもなく、

ただ失われつつある文化に、夢と憧憬を感じるだけだ