あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

30.1.2024

昨日、はじめて仕事を病欠した

 

朝起きたら、しっかり寝ているはずなのに、
徹夜明けのような、二日酔いのようなふらつき

 

最初は熱があるのかと、測ってみても平熱で
どうしよう、と一回勤怠を押すも、
上長に止められて、病院にいくことにした

 

どちらにしろ、有休をとって耳鼻科にいつか行かなければいけない用事があって
親に電話すると、耳からくるふらつきもあるみたいよ、と
近所の医者に向かって歩き始める

 

実はその時にはすでにふらつきは大方おさまっていて
なんだか少しズル休みのような気持ちになってきたものの、
今まで体験したことのない感覚だったのだから、と言い聞かせる

 

結果、様子を見ましょうということで、
今に至るまで結局、症状は出ていないから、おそらく大丈夫っぽいのだけど

 

今まで皆勤だっただけに、なんだか悔しい気持ち…

 

 

 

そして今日は在宅から復帰したわけだけど
どうにも調子が出ない

 

無計画に休んで仕事を溜めたことがなかったから不安だったというのもあるけど
また確認に確認を重ねないと前に進めないタスクばかり

 

確認が取れきった段階が、ほぼ定時間際だったのだけれど、
これは一気に進めてしまわないと、と
そこだけ気力で片付けて、あとはさっさと上がってしまう

 

今日はしょうがない、
明日の自分が頑張るから許して、と

 

そんなわけでいまだに低空飛行
下がりきった熱量を元に戻す方が、
ずっと同じペースで走り続けるよりも、はるかに難しい

28.1.2024

起き抜けに飲みたいコーヒー
いつもモカプレッソで淹れているのだけど
知っている、もうモカプレッソ用の粉を切らしていることを

 

そういうわけで、彼が置いていったミルを拝借
しかし、自分ひとりでやるとなると、やることが思っているより多い!
どうにも段取りがつかず、なんとか淹れたドリップコーヒーに
昨日の食べかけのスコーンをつまむ

 

今日は予定なしのつもりだったけど、
突然「ルナソルのポップアップに行かない?」と誘ってもらい
ふらっと表参道へ

 

そもそもわたしはルナソルを使ったこともないし、
ポップアップもひとりでいくことはない

 

入り口の敷居がやや高くて、緊張しながら扉をくぐったけれど
ベースメイクを体験させてもらったり、
開発者のお兄さんから直接ディープなトークを聞くことができたり
めちゃくちゃ貴重な体験だったな

 

「自分ウケ」と称された万人ウケメイクのやり方より、
このくらいディープな話の方が、面白いのにな
とたまたま持ち歩いていた『圏外編集者』を読みながらおもう

 

実は昨日のお出かけというのは、
豊島園の跡地にできたワーナーブラザーズのスタジオツアー

 

こちらも友人に誘ってもらって、ふらっと訪れてきたのだけれど、
作品の世界観はもちろん、あれだけの大作のクリエイションに特化した
展示や解説がとても面白かった

 

映画のあらゆるセットが展示されていて


ホグワーツに行けていたら、もうちょっと真面目に勉強したかも」
「どうせしないよ、わたしは武装解除なんて、一体いつ使うの、とかいってサボるに違いないよ」

 

とか、なんとか、ケラケラ笑っているかと思えば
芸術性と実用性を両立させた製作陣の仕事に、感嘆の息が漏れたり

 

細部に宿る、というけれど、
そのために手を動かしているのは、一人一人の人間であり、
ひとつひとつの仕事からできている

 

けれど、どんな映画だって、作品だって、それが名作としての評価を受けるのか、
酷評されたり忘れ去られてしまうのか、
完成して世の中に出してみるまで、誰にもわからない

 

そんな中で、現場に携わるいちスタッフレベルだったら、
どの作品に自分が関われるかなんて、いつも選べるわけじゃないし

 

その中で、ここまでのクオリティの仕事を完遂する
一体どんな気持ちで、と静かなる意志の力に、思いを馳せる

 

一方なんだか「つくる」という行為への敬意が、
世界には足りていない気がするのは、
わたしの妄想だろうか

 

つくる人がいなければ、つかうことはできないのにるで虚空から勝手にプロダクトが生まれてくるかのような勘違いが蔓延している

 

そういう状況を改善していくには
一体どこから手をつけていったらいいんだろう

 

27.1.2024

独りで起きるのが久々な週末

 

・昨日買ってきたスコーンを温める
・セイロンミルクティーを淹れる
・食べながらYouTubeを眺める
・(唐突に)ティーポットを購入
・電子レンジの掃除
・コンロ周りの掃除
・風呂掃除(水垢落とし)に励む
・洗濯を遂行する
・土鍋でご飯を炊いてみる
・昨日買った小松菜を調理しながら撮影
・一斉に靴磨き
・新調した埃払いで気になるところを拭う
・ネイルを塗る
・出かける

 

並べて書いてみると、冷静に、だいぶ頑張ったんじゃないの?

 

それにしても、土鍋で炊いたご飯の美味しさといったら!

 

正直、今までうちの炊飯器は何をしてくれていたんだ…と頭を抱えるレベル

 

ドイツに留学していたとき、たまに普通の鍋でご飯を炊こうとしたのだけれど、
一向に上手く炊けないので、
わたしにはその能力がないんだ、と半ば諦めていたのに、意外と簡単で

 

二合くらいは問題なく炊けそうだし、
正味一時間あれば浸水と蒸らし含めても炊き上がることがわかったので、
今後はなるべく土鍋で炊こうかしら

 

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何はともあれ、このトリオを買ってからずっと見たかった絵が完成したので、満足です!
(ワンセットしかないと、どうしても1人の時しか試せないし)

 

おでかけも、大変に中身が濃いものだったので、ちょっと今日は書ききれない
明日、余力があったら書くことにして、まずはちょっと休もうかな

 

 

25.1.2024

今日は、淡々とタスクをこなしていく、というよりか
輪郭が不明確な課題についての議論や
確認が確認を呼び込むような問題に終始していて
あまり完了感のない一日だった

 

それでもほぼ定時で切り上げてオフィスを出ようとすると、
寒気がすでにエントランスに忍び込んでいる

 

冬だな、と寒空を肩で切って、赤坂の方へ急ぐ
それにしても、どうして赤坂周辺って、
こんなにも外国的な印象を受けるのかしら、
今度じっくり考えてみよう、とか、
ああ、美味しそうなお店がいっぱい、とか煩悩を巡らせて

 

最後の角を折れると、そこはいきなり住宅街で
急に立ち昇った生活の気配に、やや驚き
地図が指し示した場所を見上げると、そこは風変わりなアパートメント

 

呼び鈴を鳴らして立ち入ると、
まるで戦間期のヨーロッパのような、
やや退廃的な雰囲気のレセプションに、
深緑色のポストがずらり、木製のエレベーター

 

二階まで上がった先、明るい近代的な灯りに
目的地についたことを知る

 

展示最終日の最終回の時間だというのに、朗らかな会話の漏れる店内
目を瞠る点数のうつくしい木製トレイの数々

 

色々手にとってはみるものの、
何が何だかわからなくなってしまい、
結局最後に目についたのは、粉引のデザートカップ

 

ここ数年、色々な器を見てきたけれど、
やっぱりわたしは、粉引に弱いのだなぁ、と苦笑

 

最初は「でも用途が限られそうだし」と注意を半ば逸らすようにしていたのだけれど、
トレイと他の器と共にテーブルセットされているのを見て、一気に印象が変わる

 

横から見ると確かにデザートカップなのだけれど、
上から見たらやや高めの器、という印象が強まり、
「意外と普段使いも大丈夫そうですね」とお店の人に訊ねると、
「はい、もうなんでも。ポテサラとか」とあっけらかんとおっしゃるものだから、
いよいよ購入の意をかためる

 

あらためてうちに迎え入れてみて、ながめて、
幸福感に浸っている

 

 

やっぱり、原物をみての買い物は間違いがないなぁ
さて、どのように使っていこうか

 

 

 

24.1.2024

本来の気分を取り戻すために、
昨日はあの後、淡々とやるべきことと、やりたいことを織り交ぜた

 

大体、気持ちが揺らぐときは
「こうしなきゃ」という思い込みに
現実が追いついてこなかったとき

 

そういうときに、平常時ならすぐに方向転換できるものを
余裕がないと、余計にそこに固執してしまったりする
自分の能力不足なんてないことを
誰もいないところに向かって、むきに主張しているかのような

 

当然、それではなにも解決しなくて、
ドツボにハマるばかりなのだけれど

 

結局、行き詰まっているときは
それを一回きっぱりやめてしまって
全然違うことに没頭するしかない

 

問題は、没頭しなければ、と思っても
「一体なにに?」となりやすいということ

 

まず、ベッド周りの読み挿しの本を眺めて、
「今は読むのではなく、片付けるべきものだ」と感じたので、
とにかく、一旦棚に戻す

 

そして、机を見やり
「あ、今やってしまおう」と
この前ヴィンテージ家具屋で手に入れたワックスを塗り込むことにした

 

木目の上に散っている、水垢のような跡が気になってしょうがなくて、
どうせ落ちないかも、と思いながら、中性洗剤で擦ると、
意外とすすっと落ちてきて(ついでに茶色い汚れもごっそり落ちて)

 

なんだか楽しくなってきたけれど、集中するほどのことではないな、と
iPadをひらいて、適当なvlogを流しはじめる

 

満足したわたしは、次に英語の勉強、いつもより長めに向き合う
そして、そして、とやりたいことをしていたら、
やっぱり午前1時を回っていた

 

けれど気分は晴れやかで、ああ、まだやっていけそう
そんな気持ちで眠りについた

 

 

そんな本日は、ちょっとしたミスはあったけれど仕事は概ね好調、
電子レンジも無事予算内で修理してもらい、
作りおいていたおかずを無事温めて食べることができて、
大袈裟だけど、文明の利器に心から感謝した

 

ずっと楽しみにしていたホーロー鍋、
正直思っていたよりも一回り大きくてどうしたものかと思ったけれど、
ココアを沸かしてみたら、あまりにスルッとこびりつかないので
感嘆の息がもれる

 

梱包に同封されていたカードがあまりに素敵だったので、飾ることにした
寒い日々が続くけれど、心に小春日和が広がるような黄色
こういう行き届いていて、心地よい細やかさは、誰にでもできることじゃない

 

 

こうしたちょっとした瞬間的な体験を、
なおざりにしないように、生活を紡いでいけたらいいな