あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

11.9.2018

 

 

 

昨日、緩急の間のゆるやかな期間は、自らがそこにいることも気づけないと言った

 

18時半ごろ、電車を降りるとすでに夜の帳が降り始めていた
うっすら冷たい空気を感じて、
「ああ、秋がやってくるのだなぁ」
とぼんやり思ったのだけれど、

 

そういえば毎年、いつ秋は始まるのかな、
と思っているうちに冬の寒さが幕を開けている、
という事を繰り返していることに気づいた
やっぱり、嫌な季節と厳しい季節の間の緩衝期間を認知するのは難しい

 

 

 

インターンで、今は人に教える作業をしている
人に教える、という作業は初めてではないのだけれど、あまり得意ではない
というより、体系的に整理してから伝えるのが苦手なのだ

 

その私の性質が見事に裏目に出て、今結構悩んでいる
先輩・後輩などなく、同等の立場の元からの知り合いが相手なので、尚更だ
なんだか申し訳ないのだけれど、少しやりづらい

 

「私これフィーリングで分かります・できますから」
という態度だとそれ以上言いにくいのだけれど、
そのやり方が正しくなくて、二度手間になったりすることはよくあること

 

別に今回に限った話ではないのだけれども
教えてもらう側の気の使い方、って大事だよなぁ、と感じてしまった
きっと相手は何でもかんでも聞くのが良くない、
一人でできることは一人でできた方がいい、と思っているかもしれないけれど、
やっぱり最初の最初はまず人の話を切らずに一通り聞くことが、大切

 

まあ、当たり前で今更確認の余地もないことなんだけど、
私も意外とできていないような気がして

 

昨日の深夜、『ラインの虜囚』を読み終わった 

ラインの虜囚 (講談社文庫)

ラインの虜囚 (講談社文庫)

 

 

ナポレオン戦争後を舞台に、
カナダからやってきたネイティブアメリカンとフランス人の混血の少女が、
フランスから多分プロイセン?辺りの範囲を、ある目的達成の為に冒険する話

 

田中芳樹先生は『銀河英雄伝説』や『アルスラーン戦記』の原作者だけれど、
そんなこととは露知らず、設定だけ見て買った
歴史物なのだけれど、時代背景などを優しく解説してくれているので、
世界史に明るくない人でも読めるだろうし、
ちょっと齧った人なら、様々な歴史上の人物が登場するので、
思わず「フフッ」とほくそ笑んでしまうだろう

 

何より後悔したのは、この小説なんと、
前期のとある講義の試験範囲に丸かぶりだったのである

 

何故もっと早く読み始めたかったのか……と思わず肩を落としてしまった

 

文体も読みやすく、話の展開もさくさくとしているので、
歴史がミクスチャされた冒険物が読みたいのならオススメ
でも設定は割りかし現実のものを登用しているので、
本当に重厚なファンタジーが読みたい時には、物足りなく感じる、かも