そして、10月が始まる
今日は至って平和な一日だった
わざわざ友達が私の誕生日プレゼントを買ってくれていて、
それを持ってきてくれたのが嬉しかった
トゥーランドットと、黒猫
色彩がやけに見慣れないと思ったら、なんと旅行先のミラノで買ってきてくれていた
「絶対あなた好きだと思ったし、あげるしかないと思った」
うん、好きだよ
それにこういうのを買ってきてくれる彼女のセンスも好き
入っていた紙袋がやけにボロボロで、何が起こったのかと思ったけれど、
スーズケースの中揉まれてこうなってしまったのだという
そういうちょっと抜けているところがまた、彼女らしくて、好きだ
彼女は私が創作をしていることを知っているから、無邪気に、
「これに何か、書いて読ませてほしい!」
と言われた、私は分かった、と心得る
イタリアなら、最古のお伽話とも言われている「デカメロン」のような作品にしよう
ちょうどトゥーランドットも、同じく「枠物語」の一エピソードが原作な訳だし
何を書こうか、
失敗はできないから、どきどきする
彼女の誕生日までに、仕上げられればいいと思う