あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

13.1.2020

 


 

 

毎日、流れるように過ぎていくけど、
毎日、何かをしていることには違いないのだけれど、
焦燥感が、とめどなく心の奥から溢れてくる

 

 

朝、LINEの通知に“しいたけ占い”があるのを見て、
「ああ、また月曜が来たのだ」と自覚する

 

日本だったら、12時過ぎにくるこの通知は、
後ちょっとで講義が終わる合図だった

 

 

12月後半から、ぶらぶら、ぶらぶらと
精神的に落ち着きのない状態に、ずっと置かれている

 

今まで積み上げて来た全ての要素が、
なぜ一度に、結果をもたらして、
そして全て、相反する事象になってしまっているのだろう

 

私はドイツに来てから、
多少性格が変わっていると思っていて、
そしてこの数週間で、もっと変わってしまったと思っていて

 

何でかというと、
今までなら考えもしなかっただろう考えを、
まさに脳の中でずっと続けているから

 

自分の中で、得体の知れないものが目覚めてしまっている感覚、
その急激な変化に、
柔軟性に欠ける私の感性と矜持がついていかない

 

けれど、先日たまたま友人と行った性格診断には、
相も変わらない、いつも通りの結果が表示されていて
「ああ、結局私は私なのだな」と安心する

 

 

私は直感と分析でしか物事を判断できない
感情と行動の関係はある程度理解したにしても、
根本部分がいつまでも理解できないままでいる

だから私は、いくら他者から「優しすぎる」と言われても、
自分が優しい人間だと心の底から思えたことはない

 

私が「優しすぎる」とすれば、
誰のことも傷つけたくないと思っていて、
それは幸い、若い頃に散々人の感情や行動に傷つけられたからで、
それがどれだけの痛みを伴うものなのか、よく知っているからだ

 

だから、どれだけの「優しさ」を提供すればいいのか
時々分からなくなって、過剰になって、
勝手に溜め込んで、勝手に爆発して
そういうエゴイスティックな行動の繰り返しだ

 

 

だから、他人が何を考えているのか、常に考え続ける
一挙一動を分析し続ける
これは特に物を書き始めてからの
いわば“職業病”とも言えるかも知れないけれど

 

そしてたまにそれは回り道になり得る
本当のことなんて、聞くまで分かりっこないのに
100%ではない分析を100%であると仮定して、
その上にグラグラ、頼りない分析を重ねて、
事実から推測は、どんどんと離れていく

 

けれど、難しいのは、
自分が行動を起こせば、計算に狂いが生じることで、
そして自分の行動というのは、中々客観視しづらい
つまり、一番の厄介なファクターとなり得るということ

 

 

はあ、こんなことをつらつら
ここに書き綴っていても仕方ないのだけれど
人の感情はとにかく、自分の感情でさえも
正確に認識するのは難しい

 

ここから先は、もう一つの“直感”に委ねるしかない
それは分かっているのだけれど、
果たして私に、それができるかな

 

 

久しぶりの青空と、黒々とした木のコントラストが、
妙に冬を感じさせた

 

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そして水溜りに映り込んだ水色のうつくしさ

 

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Mal sehen

Es wird bestimmt okey sein

 

今はそう、自分自身に言い聞かせるしか、
私にできることは、ない

 

6.1.2020

 

 

 

今日から、恐れていた新学期
怠惰な生活からちゃんと抜け出せるのか心配だったけれど、
大学に着いてさえしまえば、
案外適応できるものね

 

 

 

新年始まってからの5日間、
勉強に集中しようと思っていたけれど、
まあ現実、そうもいかなくて

もちろん多少はやったものの、
大半を友人とダラダラ過ごしてしまって、
それはそれで悪くなかったのだけど、
色々ないこともなくて、少し心労がたたったのも事実

 

これも留学中だから起こったイレギュラーだと考えれば、
何も悪くはないのだけれどね
というか、私が勝手に気を揉んでいただけ、に近いし

 

でもそんな訳で、5日はほとんど一日中寝込んでしまい
今日こそ早起きして取り戻そうと思ったけれど、
天気が悪かったのもあって、全然起き上がれず

 

まあ、今こうして元気にパソコンに向かえているので、
休息を取っただけ、と捉える方向に持っていくしかないのだけど

 

けれど、今日いざ帰ってきて、
誰もいない部屋を眺めると、違和感
寂しさすら、感じる

 

結局この休暇中、ずっと私たちどちらかの家に居座っていたもんな
休暇が終わって、ヨーロッパ組が帰ってくるのはとっても楽しみだけど、
ここで過ごした時間は、
かけがえのないほど、そして中々出会えない
人生の中でも濃い時間だったな、と思う

彼と本当に色々な話をしたし、
お互いのこれからの人生の話もしたおかげか、
昨日、急に不安に包み込まれて、
パソコンに自分の計画を書き出してみる

 

きっかけは、シャワーを浴びている時に、
俄雨のように、ふと頭に浮かんだ
“出版業界志望、やめようかな”
という考えだった

 

働くこと、それから人生の目的、
自分を特徴づけるもの、
そして、自分の持っている能力

 

どれを一番に置くかで、
全く人生プランは異なってくると思う

まだ、確定ではないけれど、
私の一番の理想とするプランは、
あまりにも障害が多い、というか
今からやらなければならないことが膨大で、
非現実的、と言わざるを得ない

 

勿論、全然諦めたくはないのだけれど、も

 

今、何を持っているのか
これから、何が必要なのか
そして、何が欲しいのか

 

書き出すだけで、違うかと思ったけれど、
今回ばかりは、中々考えがまとまらなくて

 

今まで、感覚で物事を決めてきたところがあるし、
ある意味、肝が座っている方なのだと思う

 

けれど、今回決まらないのは、そういうことではなくて
ああ、もう今までとは別のフェーズに突入しているのだな、
と、改めて気づく

 

 

 

まあ、色々考えなければならないことはあるけれど、
1月はとりあえず、2月の試験に向かって集中しないと、まずいな
その先のことは、2月3月にゆっくり考えられる訳だし

 

あー、目の前のことを先延ばしにしない
1月の目標はいま、決まった

 

1.1.2020

 

 

 

“2020”、とタイトル欄を打ちながら、かすかに心が震える

 

あっという間に12月は流れていき、
今日は元旦、今の所一人で寂しく過ごしている

 

とはいえ、一人きりなのは久しぶりで、
これまで毎日欠かさず、と言って良いほど、
誰かと必ず会っていた

 

前回から今日まで、
何をしてたんだっけ、とざっと振り返る

 

20日は休みが始まって一日目、
本当は翌日に恩師と会う予定だったのを勘違いして、
本当にBraues Wunderという橋の近くまで来てしまった

 

本当に馬鹿すぎる、と思いつつも、
たもとに降りて、言葉を失う

 

あまりにもその日は空が澄んでいて
そこからの眺めがあまりに美しくて

 

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21日はようやく恩師とその旦那様と会って、
ドレスデンを散策しながら、色々なことを話した

 

たった1年ちょっとの縁だったのに、
こうして一々立ち寄ってくれる人がいることの、幸運さ
本当に、人の縁って不思議だなと思う

 

その最中に、友人から突然連絡がきて、
夕飯のお誘いが

 

実は次の日からもう一人の子と
ニュルンベルクに行くことになっていたのだけれど、
いかんせんバスが深夜発だったので、
どうしようか、と考えていたところだった

 

彼らは同じ寮に住んでいて、かつ駅近なので、
出発までそこに立ち寄らせていただくことに

 

キムチ炒めご飯を作りたいのだけれど、
生米からの炊き方がわからない、というので、
ご飯だけは私が炊くことに

 

しかし大量に炊いた経験がなく、
火加減がわからなかった故に、少しゆるいご飯になってしまった
でも美味しかったからね、なんでもいいのよ、多分

 

それからニュルンベルクへ向かったのだけれど、
早朝の5時、国境を越えた訳ではないのに、
パスポートコントロールにあたって、恐怖を覚える

 

実は先日からナーバスになっていたのは
私の滞在許可は、一回出国してしまうと無効、という
何故そうなってしまったのか分からない設定になっていたせい

そのせいで、せっかく友人たちとの一大行事、
チェコ旅行に行くかどうかを迷走し始めて、参っていた

 

帰りの道中で、これにあたったら間違いなくアウトだ
けれど、私がチケットを全て取ってしまったし、
最悪でも私のステータス的に強制送還はないだろうし、
それにしても罰金はいくら取られるんだろう、などと、ぐるぐる

 

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ニュルンベルクを観光している間も、
ちょっとしたきっかけでそれが脳裏を掠めて
不安定な感情が旅のお供となってしまった

 

けれど、帰りのバスでは何事もなかったし、
少なくとも五分五分以下であることは分かったから、
少しは安心したのだけれど

 

こうして、一人の休暇が始まるなぁと思っていたのだけれど、
23日、24日と、結局唯一ドレスデンに残っていた友人と
夜から明け方まで、ずっと喋って飲んで、遊び倒して

 

25日は昼間、香港ガールとSemper Operで
くるみ割り人形”を観た
始まる直前に、
そういえば去年も親友と映画のくるみ割り人形を見たなぁ、なんて思いながら
いよいよ、私の友人とクリスマスパーティー

 

すき焼きがしたくて、ネットで調べ倒した結果、
ドレスデンにも薄切りをしてくれるお店があるということで訪れたら、
大行列ができていて、
ちゃんと対応してくれるか心配だったのだけれど

 

注文を言うなり店のおじさんが、
“日本から来たの?すき焼きでしょ?”
と日本語の肉のメニューまで渡してくれて、おっかなびっくり

 

どの店員さんも感じが良くて、
またいつか、絶対訪れると思う(多少家から遠いのが難だけど!)

 

そんな訳で無事にすき焼きは仕上がったし、
みんな満足してくれたみたいで良かった

 

彼女の彼氏が何故かいきなりうちに来てるのは不思議な感じだったし、
まあ、色々ないこともなかったのだけど

 

彼らが帰った後も、
隣の香港ガールと例の友人とは3時くらいまで喋り倒して、
その日はまた解散

 

26日もちょっとした一大事があって、
結局日中は家を出れず、落ち着かない気持ちのまま、
次の日からの旅支度を始める

 

そう、結局私は起こるか分からないリスクの回避よりも、
友達と過ごす時間を取ってしまった

 

意外と、こういうところが私らしさ、なのかもしれないな
なんて思いながら

 

27日からはチェコのブルノという都市へ
ここは友人の第二の故郷で、
その縁でWGを借りることができたのだった

 

ぷらぷら街を歩き、トラディショナルなチェコ料理に舌鼓を打ち、
よく分からないバーに行って、最後はジェンガとキッカーで締める

 

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こう考えると、やってることは、
大してドレスデンにいる時と変わっていないのだな

 

次の日はウィーンへ小旅行
といっても、私は前、結構しっかりとウィーンを観光してしまっていたので、
今回はガイド役として皆を先導した

 

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半日しかなかった割には、そこそこ見せられたんじゃないかな、
と願っているけれど

 

 

 

ブルノに帰ってきて、友人と友人の知人の日本人の女の子たちと合流
食べたインドカレーが最高に美味しくて、
そして2軒目で飲んだビールがあまりに美味しくて、思わず目をひんむいた

 

まあそこまでは良かったのだけれど、
その後、私が個人的に怒りを覚えるようなかなりの事件が起きて、
回復するまでに、一晩を要した

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最後の日は、ブルノ市内をちゃんと散策して、
今度はベトナム料理を食べて、
最後、カフェで大急ぎでケーキを食べてから、
列車へ乗り込む

 

その列車があまりにも快適で、皆びっくり
揺られながら、友人が持ってきたカタンというボードゲームを試す

 

プラハでバスに乗り換えてからは、皆爆睡で、
私は国境を超える直前にふっと目が覚めて、
祈りながら、必死にグーグルマップを眺めていた

 

結局、何事もなくドレスデンへ帰ってこられて、
ほっと一息

 

次の日も何となく夜から友人が遊びにきて、
二人とも酔っ払いすぎて、相手がうちで寝落ちしてしまうというハプニング

 

晦日、ゆるゆると昼過ぎに起き抜けて、
適当に昼食を済ませ、だらだらと彼は帰ったのだけれど、
夜は夜で、また例のボードゲームを遊ぶことになっていたから、
数時間後には会う、と思うとどこか滑稽だった

 

結局私の隣人の香港ガールも一緒に訪問して、
そして彼の同居人もそのフラットにやってきて、
5人でプレイすることに

 

ただ、4人用なので、私と香港ガールがチームを組んだ
結構白熱して、後半に差し掛かったところで、
花火を観に、一旦外へ出る

 

男子二人は爆竹やロケット花火に熱中していたけれど、
怖すぎて遠巻きに眺める女子二人、
その間に立つ私、と大分不思議な感じだったけど

 

エルベ沿い、旧市街側から花火を眺めてながら年越したのだけれど、
もう秩序なく、空から地面から爆音が轟き、
どれがオフィシャルでどれが個人であげているものなのか、
全く分からない

 

それに、カウントダウンもなく、
気づいたら何となく明けてしまった、という始末

 

まあこれはこれで、一つの経験としてね
全く、年越した感ないけれど

 

部屋に戻って、続きをプレイする
せっかく私たちのチームが勝ったのだけれど、
香港ガールは花火の後、すでに家路についてしまっていた

 

でも、誰も眠くなかったので、
もう1ラウンドやることに

結局4時近くまで遊んでいたのだけれど、
後ちょっとで勝てる、というところで、
私の痛恨の(でも防ぎようのないミスで)隣の彼を勝たせてしまい
めちゃくちゃ悔しかったな、、

 

私だけ違う寮だったので、そこから一人で寂しく家路についたのだけれど、
思っていたよりも寒くて、震えながら帰った

 

そして今日は11時過ぎに起き抜けて、
どうしても辛ラーメンが食べたい気持ちになり、
それを食べて、携帯をいじり、またまどろむ

 

さすがに最近遊び過ぎだったし、
危機感もちゃんと肥大しているので、
ちょっとだけ勉強して、夕飯を食べて、
だらだらしながら、今このブログを書いているところ

 

 

 

去年はどんなことをしていたのだろう、と読み返したけれど、
ちゃんと抱負という抱負は書いていなかったのね

 

でも結局、全力で目の前のことに取り組む、しかないんじゃないかな
あまり、よく考えられないや

 

ただ、去年はあまりの周囲の人間の素晴らしさに気づけた年
だとしたら、強いていうならば、
身の回りにいる人々をつくづく大切にしていきたい、と思うし

 

願わくば、
自分が“何をしてあげたか”ではなくて、
自分が“何をしてもらったか”に敏感な人間で、ありたいな

 

19.12.2019

 

プレゼンが終わるまでは、
と大体ほかの全てのことを放置していた2週間だった

 

毎度苦しめられているC1のコースで、
ようやく、プレゼンの日程が決まる

 

どうしようかな、と迷っていたのだけれど、
結局私の実力では、
猶予が何週間延びようがクオリティは変わらないだろうし
長期休みには、試験勉強を始めたい

だから、第二週目の日程を選んだ
そして、二週間以上前から準備を始める

 

テーマは自由に選んで良かったのだけれど、
これがかなり、大変で

 

今取っている文学や史学の講義なら、独訳の必要はないけれど、
初心者すぎて、質問に答えられる気がしない

 

そういうわけで、元々の分野である政治、
とりわけ外交と民主主義についてを選択したのだけれど、
このコース、学術発表向けのプレゼン方を習うのが趣旨なので、
「研究結果」とか「仮説」とかが構成に入っている

 

だけど、当然私はまだ卒論を書き始めているわけでもないし
ちゃんとしたプレゼンや発表を日本で行ったこともない

 

15分間耐えられるか、というより、
そもそもプレゼンが成立するのか、という不安に駆られていた

 

そして原稿を書き始めたら、
どちらかというと15分をはるかにオーバーしそうな長さになって
再び泣きそうになる

 

ただ、1回目の発表者のプレゼンを見ている限りでは、
そこまで構成は見本に沿わなくてもいいし、
研究結果、というよりも分野への導入、という感じでプレゼンしている人もいて
なんだ、自由じゃん、とホッと一息

 

だけれど、練習してもしても、全然頭に入らなくて、
そんな中で友人がうちに泊まりにきて、遅くまで喋っていたから、
生活リズムがボロボロ、朝も起きれない始末

 

15分の内容で30分に伸びてしまったらどうしよう、とか
内容全部飛んだらどうしよう、とか
ナーバスになる程、向き合うのが怖くなる

 

けれど結局、火曜日の朝には、
どうにかプレゼンできそうな状態に持って行けたし、
質疑応答はともかく、
プレゼン自体はそんなに大きな間違いを犯さずに済んだ、と思うので、
生き残った、という感じ

 

本当はその日の夜、
知人のコンサートがあったのだけれど、
たまたま入ってしまったプレゼンのせいで行けず、
少し早く終わったから、と会場まで駄目元で足を運んだのだけれど、
やはり一足、遅かった

 

けれど、その後みんなで休暇前、最後に飲みましょう、となって
いつもの友人のフラットで、酌み交わす

 

次の日も1限があったのだけれど、
そんなことはかまわずに、1時頃まで飲み続けた
だって、私だって一番ハードな課題が終わったわけだし、
あとは着々と試験勉強を進めていく、だけ

 

今日は、狂いたい気分なの、と言ったら、
友人は笑っていた

 

 

 

さて、そして今日は、大問題が発生して、
でも、悉く運が悪くて、どうにもならなくて、
結局、結構シャレにならないリスクを背負うことになった

 

それでも、最悪な事態には陥らない、と推測して、
計画通り、物事を進めることにした

 

こうなってしまえば、2019年最後の大運試しだ、
などと自分に言い聞かせる

 

けれど、自分が一番危うい状況なのに、
計画のほとんど全てを私が担っているのは、
かなりカオスな状況だし、
「なんで」という気持ちと「どうか何も起こらないで」という気持ちが
交錯していて、
しかも昨日はそれにも時間を使う羽目になったから、
結局ほとんど自分のことは進められなかった
(やる気をなくしていたのは自分のせいだけれども)

 

私は、休暇が始まった瞬間、終わりを計算し始めるタイプで、
すでに、
「これだけ休みがあっても、今までの授業の復習、テスト勉強、
全然終わる気がしない」
とナーバスになっている

 

けれど、まあ、
こなせる範囲でベストを尽くそう
それしか私にできることはないし、
所詮、私は留学生なのだから、と

 

自分を追い詰めて息ができなくなって、
気持ちが沈み込むくらいなら
いっそ能天気に考えて、
笑っていられる方が、きっと幸せだ

 

 

 

クリスマスが近づけば近づくほど、
日が昇るのは遅く、弱々しく、
沈むのもうんと早くて

 

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早朝の草木には霜が降りていて、
ああ、冬だなと感じる

 

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それでも雲の割れ目からくっきりとした青が覗くと、
シャッターを切らずにはいられない

 

7.12.2019

 

毎週、毎週、
一つは事件が起こるのだな、と

 

先週の日曜日は
「カレー作ったんだけど、良かったらおいで」
と招かれて、日本人三人でダラダラと夜を過ごす

 

それにしてもまさか、スジカレーうどんがこっちで食べられるとは
私も今度、挑戦してみようかしら

 

今週はそもそも予告されていた休講に加えて、
さらに休講が重なったりして、
結局授業を受けていたのは、月曜と火曜だけ

 

たまたま休講になった時間に図書館を訪れたら、
ばったりと友人に遭遇して、
「下にもう一人いるよ」
と言われるがままに向かう

 

そして彼らが立ち去ろうとした時、
夕ご飯の話を始めたから
ああ、二人でこれからどこか行くのかな、
なんて思っていたら、

 

どうやら韓国人の男の子が
韓国料理を作る、という予定になっていたらしい

 

来る?と誘われて、
いいの?それに私7限までだよ?と尋ねると
実は彼らも同じ時間までスポーツコースがあるらしく
じゃあ丁度いいね、と一旦解散

 

7限が終わってから改めて連絡が来て、
「てか、どこにする?」
と聞かれたのだけれど、
いや、私に聞かれても!

 

そもそも図書館での別れ際に、
「そっちの家で作りたい!」
と冗談交じりに言われていたし、
いつか呼ぶね!とは言っていたのだけれど

 

それにしても、何故、今なのか
しかも、私の家は大学から一番遠いし、
下手すれば二人の家を通り過ぎるような感じ

 

まあ、二人だし
ちょっと呼ぶくらい、周りには迷惑かけないか、
とOKを出して、
一足先に戻った私は、部屋を片付ける

 

も、その日に限ってめちゃくちゃ台所が混雑していて
一応、空いてるコンロは使っていいことになっていたのだけれど
21時過ぎに到着して、着席して、ビールを開けて

 

でも、彼に料理を始める気配は見られず
「さっき、買い物して疲れちゃったらしい」
という彼女と顔を見合わせて、
怠惰だなぁ、と軽口を飛ばす

 

しかし、これがラッシュかと思っていたキッチンは
長く他の住民による占領状態が続き、
ダラダラ喋っている間は楽しかったのだけれど、
料理を始められたのは、何と23時過ぎ

 

そして私は、明日1限を控えていた
軽い調子で聞いて来た彼女も、それにはおったまげて
彼を急かし始めたのだけれど

 

いやいや、「まじか!」みたいな反応している彼には、
私もう、これまで5回近く
水曜は1限あるんだよ、って言ったことあるんだけどな

 

まあ、もう彼の忘れっぷりには慣れたけれども

 

まあでも作ってくれたトッポギは、
本当に旨辛だったし、夜食には最高だった

 

 

 

そして次の日、夜明けの空の下

 

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耐え難い眠気を引きずりながら、
何とか1限には着けたのだけれど、
始まっても、教授が全然来ない
そして誰かが、「休講だわ」と発するや否や、
ブーイングの嵐

 

本当なら、家に帰っていたのだけれど、
この日に限って、いつもは火曜日のタンデムの予定が振り返られていて

 

取り敢えず、誰もいない
開放されたての図書館で、2時間ほど睡眠をとる

 

そして、タンデムパートナーと会い、
喋っていたら、割と時間はサクサクと進んでしまい

 

そして来たる木曜日、
1限は休みなのが分かっていたけれど、
ついに、2限も自主休講に

 

木曜2限は歴史学基礎、という講義なのだけれど、
正直、私にとっての有用性が感じられない授業で

 

というのも、内容というよりも方法論に沿ったもので
本格的に歴史学をやる気のない私にとって、
これを聞いていてもなぁ、という感じ

 

出席点だけ集めれば2CPもらえるのだけれど、
正直、私には必要ないだろうし、
たった今日、もう全て切る覚悟を決めた

それというのも、ドイツ語のコースのプレゼンに当たって、
ちょっとずつドイツ語の政治学の入門書を読んでいるのだけれど、
どう考えてもこっちを読んでいた方が私のためになりそうだ、
と感じてしまったから

 

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そして夕方は友人たちとクリスマスマルクトに繰り出した
子供向けのチープなメリーゴーランドを指差して、
「見て、キリンがいる!」
とそのまま乗り込みにいった割には、
「私、ゾウ!」と思いっきり違う動物にまたがる友人

 

最初は、しっかり者すぎて
彼女を見る度、感嘆の息しか漏れていなかったのだけれど、
最近は、彼女のお茶目な一面がどんどん開放されているように感じる
あんな彼女も、多少は外国で暮らすことに、
緊張していたのかな、当初は
などと想像を巡らす

 

次の日は、Neustadt地区に隣人とラーメンに
ここのところ、どうしてもラーメンが食べたくて叶わなかったのだ

 

そしていざ実食すると
これが想像以上に美味しくて、目を剥く

 

それに、日本と比較しても、
平日ならばそんなに高くはない

 

これは、リピート確実
日本自体はそんなに恋しくないけれど、
ラーメンと焼肉、こればっかりは恋しくなってしまうな

 

そして夕方、またもクリスマスマルクトへ
タンデムパートナーと、隣人(も来たのは偶然)
こちらも長らく食べたかったパラクパニール
(何故かクリスマスマルクトで)食べ、
お決まりのグリューワインを飲み干し、
大学で行われた、インターナショナルクリスマスパーティー

 

まあここでも色々あったのだけれど、割愛して、
終わった後は彼女たちと解散してから、
やっぱりそこに来ていたいつメンと合流
近くの寮に付属しているバーでちょっと遊んで、帰る

 

こうして、ここに帰ってくるのが、
いつも、随分遅くなってしまうのよね
毎回毎回、長くなってしまって、
(読んでくださっている人がいるのなら)
オチも何もない文章だし、申し訳ない

 

 

 

それにしても、学術書だよ
全然読み進められなくて、
1ページ進めるのに早くても10分近くかかる始末

 

でも、一章読み終わると、
相当、今まで知らなかった単語が頭に残っているし、
正直政治概念などは、和独ではなかなか引けないものだから
こうして一つ一つ、頭に入れていくしかないし

 

そしてこういう文章に慣れておかないと、
多分もう一つのリーディングの試験で、死んでしまう

 

こっちでは政治に触れる気がなかったけれど、
なんだかんだ、政治って万国共通の話題なんだな、と感じるし、
やっぱりずっと放置していると、
知識が腐っていきそうで、恐ろしい

 

今は政治、歴史、文学、と
色々な分野に手足を突っ込んでいる状態
好きなものをつまみ食いしている、といえば幸せに聞こえるけれど、
実際、立っている足場がぐらつきすぎて、
自分を見失いそうになることが、何度もある

 

けれど、ちょっとずつでも、
「ああ、そういえばこんな概念あったな」とか
「こんな政治学者いたよな」とか
そんな簡単なことで、安心している自分がいて

 

何となく、だったかもしれないけれど、
2年半、それなりに勉強してきたよな、色々、と思う

 

“自分の足もとを掘り下げないと、
どこに言っても勝負ができない”

 

この言葉を、たまたまこのタイミングで拾って、
その通りだな、と胸に刻み込む

 

私はいま、どこに立っているのか
まずそれを知ることから、始めないといけないよな、色々