あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

7.12.2019

 

毎週、毎週、
一つは事件が起こるのだな、と

 

先週の日曜日は
「カレー作ったんだけど、良かったらおいで」
と招かれて、日本人三人でダラダラと夜を過ごす

 

それにしてもまさか、スジカレーうどんがこっちで食べられるとは
私も今度、挑戦してみようかしら

 

今週はそもそも予告されていた休講に加えて、
さらに休講が重なったりして、
結局授業を受けていたのは、月曜と火曜だけ

 

たまたま休講になった時間に図書館を訪れたら、
ばったりと友人に遭遇して、
「下にもう一人いるよ」
と言われるがままに向かう

 

そして彼らが立ち去ろうとした時、
夕ご飯の話を始めたから
ああ、二人でこれからどこか行くのかな、
なんて思っていたら、

 

どうやら韓国人の男の子が
韓国料理を作る、という予定になっていたらしい

 

来る?と誘われて、
いいの?それに私7限までだよ?と尋ねると
実は彼らも同じ時間までスポーツコースがあるらしく
じゃあ丁度いいね、と一旦解散

 

7限が終わってから改めて連絡が来て、
「てか、どこにする?」
と聞かれたのだけれど、
いや、私に聞かれても!

 

そもそも図書館での別れ際に、
「そっちの家で作りたい!」
と冗談交じりに言われていたし、
いつか呼ぶね!とは言っていたのだけれど

 

それにしても、何故、今なのか
しかも、私の家は大学から一番遠いし、
下手すれば二人の家を通り過ぎるような感じ

 

まあ、二人だし
ちょっと呼ぶくらい、周りには迷惑かけないか、
とOKを出して、
一足先に戻った私は、部屋を片付ける

 

も、その日に限ってめちゃくちゃ台所が混雑していて
一応、空いてるコンロは使っていいことになっていたのだけれど
21時過ぎに到着して、着席して、ビールを開けて

 

でも、彼に料理を始める気配は見られず
「さっき、買い物して疲れちゃったらしい」
という彼女と顔を見合わせて、
怠惰だなぁ、と軽口を飛ばす

 

しかし、これがラッシュかと思っていたキッチンは
長く他の住民による占領状態が続き、
ダラダラ喋っている間は楽しかったのだけれど、
料理を始められたのは、何と23時過ぎ

 

そして私は、明日1限を控えていた
軽い調子で聞いて来た彼女も、それにはおったまげて
彼を急かし始めたのだけれど

 

いやいや、「まじか!」みたいな反応している彼には、
私もう、これまで5回近く
水曜は1限あるんだよ、って言ったことあるんだけどな

 

まあ、もう彼の忘れっぷりには慣れたけれども

 

まあでも作ってくれたトッポギは、
本当に旨辛だったし、夜食には最高だった

 

 

 

そして次の日、夜明けの空の下

 

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耐え難い眠気を引きずりながら、
何とか1限には着けたのだけれど、
始まっても、教授が全然来ない
そして誰かが、「休講だわ」と発するや否や、
ブーイングの嵐

 

本当なら、家に帰っていたのだけれど、
この日に限って、いつもは火曜日のタンデムの予定が振り返られていて

 

取り敢えず、誰もいない
開放されたての図書館で、2時間ほど睡眠をとる

 

そして、タンデムパートナーと会い、
喋っていたら、割と時間はサクサクと進んでしまい

 

そして来たる木曜日、
1限は休みなのが分かっていたけれど、
ついに、2限も自主休講に

 

木曜2限は歴史学基礎、という講義なのだけれど、
正直、私にとっての有用性が感じられない授業で

 

というのも、内容というよりも方法論に沿ったもので
本格的に歴史学をやる気のない私にとって、
これを聞いていてもなぁ、という感じ

 

出席点だけ集めれば2CPもらえるのだけれど、
正直、私には必要ないだろうし、
たった今日、もう全て切る覚悟を決めた

それというのも、ドイツ語のコースのプレゼンに当たって、
ちょっとずつドイツ語の政治学の入門書を読んでいるのだけれど、
どう考えてもこっちを読んでいた方が私のためになりそうだ、
と感じてしまったから

 

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そして夕方は友人たちとクリスマスマルクトに繰り出した
子供向けのチープなメリーゴーランドを指差して、
「見て、キリンがいる!」
とそのまま乗り込みにいった割には、
「私、ゾウ!」と思いっきり違う動物にまたがる友人

 

最初は、しっかり者すぎて
彼女を見る度、感嘆の息しか漏れていなかったのだけれど、
最近は、彼女のお茶目な一面がどんどん開放されているように感じる
あんな彼女も、多少は外国で暮らすことに、
緊張していたのかな、当初は
などと想像を巡らす

 

次の日は、Neustadt地区に隣人とラーメンに
ここのところ、どうしてもラーメンが食べたくて叶わなかったのだ

 

そしていざ実食すると
これが想像以上に美味しくて、目を剥く

 

それに、日本と比較しても、
平日ならばそんなに高くはない

 

これは、リピート確実
日本自体はそんなに恋しくないけれど、
ラーメンと焼肉、こればっかりは恋しくなってしまうな

 

そして夕方、またもクリスマスマルクトへ
タンデムパートナーと、隣人(も来たのは偶然)
こちらも長らく食べたかったパラクパニール
(何故かクリスマスマルクトで)食べ、
お決まりのグリューワインを飲み干し、
大学で行われた、インターナショナルクリスマスパーティー

 

まあここでも色々あったのだけれど、割愛して、
終わった後は彼女たちと解散してから、
やっぱりそこに来ていたいつメンと合流
近くの寮に付属しているバーでちょっと遊んで、帰る

 

こうして、ここに帰ってくるのが、
いつも、随分遅くなってしまうのよね
毎回毎回、長くなってしまって、
(読んでくださっている人がいるのなら)
オチも何もない文章だし、申し訳ない

 

 

 

それにしても、学術書だよ
全然読み進められなくて、
1ページ進めるのに早くても10分近くかかる始末

 

でも、一章読み終わると、
相当、今まで知らなかった単語が頭に残っているし、
正直政治概念などは、和独ではなかなか引けないものだから
こうして一つ一つ、頭に入れていくしかないし

 

そしてこういう文章に慣れておかないと、
多分もう一つのリーディングの試験で、死んでしまう

 

こっちでは政治に触れる気がなかったけれど、
なんだかんだ、政治って万国共通の話題なんだな、と感じるし、
やっぱりずっと放置していると、
知識が腐っていきそうで、恐ろしい

 

今は政治、歴史、文学、と
色々な分野に手足を突っ込んでいる状態
好きなものをつまみ食いしている、といえば幸せに聞こえるけれど、
実際、立っている足場がぐらつきすぎて、
自分を見失いそうになることが、何度もある

 

けれど、ちょっとずつでも、
「ああ、そういえばこんな概念あったな」とか
「こんな政治学者いたよな」とか
そんな簡単なことで、安心している自分がいて

 

何となく、だったかもしれないけれど、
2年半、それなりに勉強してきたよな、色々、と思う

 

“自分の足もとを掘り下げないと、
どこに言っても勝負ができない”

 

この言葉を、たまたまこのタイミングで拾って、
その通りだな、と胸に刻み込む

 

私はいま、どこに立っているのか
まずそれを知ることから、始めないといけないよな、色々