あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

11.6.2019

 

 

 

どうしてaikoの歌詞には、
一文字でさえも余分なものが含まれていないんだろう

 

尊敬と、
わずかばかりの、嘆息

 

 

 

最近、ずっと脳内に流れているのは、“プラマイ”
梅雨の季節が始まったからだろうか

 

雨音を思わせるギターのサウンドに、
痛くて苦しい想いと、
落ち着きと浮遊感が混在している彼女の歌声が重なる

 

あまりにもエンドレス再生されるから、
話題にもなったPVを、もう一度見直す


綺麗で、可哀相で、怖くて、
でもやっぱり間に挟まれる幸せな過去が
今となってはもう痛々しくて、
どうしようもなく、悲しい

 

 

 

プラマイ、なんていうけれど、
どう考えてもマイナスの方が大きくて、全く釣り合いが取れていない、
と歌詞を聴いていて思ってしまう

 

関係が終わってからも仲は良いし、いい経験だったよ、
なんていう人もいるけれど、
私は自分がそんな風に考えられるとは思えない

 

死ぬほど落ち込むし、辛いし、
情緒不安定にさめざめと泣き続けるし、
永遠に影を追ってしまう気がする

 

 

 

自分の濡れ雑巾のように重たい面を見られたくなくて、
普段から軽率に振る舞ってしまうし、
大丈夫、大丈夫、と周りにアピールしてしまう

 

本当は、やりすぎているって分かっているけれど、
隠し通せるなら、私にとっても周りにとっても、
悪いことだとは思えない、どうしても

 

でも、それを晒けださないと、
踏み込んだ関係にはなれないのかな、と思うと、
少なくとも相手にはメリットなんてないしなぁ、
ずっと友達のままの方が、いいんじゃないかなぁ、
などと、考えてしまうのよね

 

プラマイの取れた人間関係が、一番長く続くから
今、私の周りにいる人との関係は、ずっとそうあって欲しい

 

その願いが、もはや実は自分でも、
建前なのか、本音なのか、
あやふやなのだけれど