あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

24.11.2018

 

 

 

不思議な縁に導かれる

 

 

 

とにかく、私は所謂旧市街を回るのが好きなので、

食い気味に提案した近郊都市巡り、二つ目のポルヴォー

 

バスを降りると、何やら人混みが

赤いワゴンから次々と動物達が降ろされている

移動動物園が、やってきていたらしく、小さい子が動物達と戯れていた

 

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なんという微笑ましさだろう

 

私達も写真を撮ってはしゃいでいたところ、

いきなりその辺のおじいさんに話しかけられる

 

最初はめちゃくちゃ驚いたけれど、

話を聞くと、姪が日本人男性と結婚していて、東京在住なんだとか

 

そして、しばらく待てばなんと、ラップランドからこの街へ、サンタがやってくるのだという

 

いや、なんという偶然

Canonを構えたおじさんは、私たちのことを撮ってあげるから、また後でね!と別れる

 

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川辺を散歩してから、戻ってしばらくステージを見ていると、サンタが登壇

そこで、先程のおじさんと再開し、サンタと写真を撮ってもらった

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それから、カフェでコーヒーを奢ってもらって、少し話をした

フィンランド語とスウェーデン語の次に、彼はドイツ語が話せて、その次が英語であること

ポルヴォーで生まれたけど、38年間ヘルシンキで暮らした後、ここに戻ってきたこと

だからここには沢山の友達がいるのだ、ということ

 

聞けば聞くほど、人柄の優しさが滲み出てくる

そして案内してもらった、ポルヴォーの教会

 

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緑を基調とした室内が、とても美しくて

実は、今まで見たフィンランドの教会の中で、一番気に入ってしまった

 

それから、それから、なんのご縁なのか、

彼に連れられて、なんとフィンランド弓道の大会を見に行った

弓道をやってる友達は沢山いるのだけれど、

まさか初めて試合を見るのがフィンランドになるなんて

とても、興味深くて、魅入ってしまった

 

一人の女の子が、体育館に入った瞬間に「日本からですか?」と流暢な日本語で話しかけてくる

 

最後に話しかけると、富山県に1年間留学していたのだという

いや、でも、ありえないほど流暢に日本語を操っていて、

もうなんというか、目が点に

あまりに偶然な二つ目の出会いに、目が回りそう

日本の大学に進学したいそうだけれど、もう絶対大丈夫だと思う、正直

 

それから、もうヘルシンキへ帰らなくてはならない時間に

もし良ければ、泊まって言ってもいいんだよ、という有り難すぎる申し出

だとしても、明日には立たなくてはならない私たちには、

パッキングや、まだやり残したことが沢山あって、

泣く泣く、別れを告げる

 

最後まで本当に名残惜しくて、泣きそうだった

実は、途中からなんとなく、その丸顔気味の顔つきが、

昨年亡くなった母方の祖父に重なってしまっていたのだ

 

バスの出発まで、見守ってくれていて、もう優しさに感無量

 

 

 

ヘルシンキに帰って、カンピ礼拝堂とクリスマスマーケットを楽しむ

やっぱり、クリスマスマーケットには甘いものが、必要

ヌテラまみれのワッフルにかぶりつく

 

それから、レストランを探してトラムの駅にいると、

金髪の長髪の超テンションの高い男性が「日本人?」と話しかけてきた

まためちゃくちゃびっくりしたのだけれど、

話を聞けば聞くほど、驚きも増していく

 

11回日本に来ていること、

博士号を持っていること、

ヘルシンキである政党のchairmanに選ばれたこと、

奥さんには逃げられたこと笑(笑えないけど)

そして友達の方がFacebookを交換して、レストランの方面を教えて貰い、別れた

 

終始ハイテンションで、距離感は近いし、

他にも破天荒なことを言っていて(見た目もそうだけど)もう無茶苦茶だったけど、

悪い人では、なさそうだったのだよなぁ笑

 

それから、ヘルシンキ最後の夜を楽しむ

 

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あまりにも疲れて、無言の間も多かったのだけれど、

まあ、動きすぎたよ、頭も身体も、心もね

 

明日には、日本に帰らなくてはならない

本当は嫌だけど、受け入れないとなぁ

 

帰ってきても、怒涛のスケジュール

はてさて、私は生き残れるのかしらね