あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

4.11.2018

 

 

 

朝、起きると、窓からは大きく光が差し込んでいた

今日も晴れか、とぼんやり思いつつ、再びまどろみの中に落ちてしまう

 

起きると、部屋は寒々と暗く、厚い雲が広がっていた

 

 

 

私は本当に晴れ女な体質で、

家族とともに車で昼食を食べに出かけた時には大降りだったのに、

夕方、私が出かける頃には、依然曇ってはいるものの、雨は止んでいる

 

 

 

今日は、高校の同期との夕飯のため、横浜へ

彼女とは唯一、部活の同輩で今でも定期的に連絡を取っている

 

女同士のくだらない冗談を散らしながら、みなとみらいを歩いていた

夜のみなとみらいは、一体いつ以来だろう

花火は観にきたことがあるかもしれないけれど、それはもはや非日常の場所であって、

今、見ている景色とは一線を画している

 

なるほど、カップルが好んで訪れるわけだ、と二人で笑い合う

 

夜のこの街は、人が少なくなったことで道幅の広さが強調されて、開放感

歩いているだけでも、気持ちがいいのだね

 

 

 

まあ、積もる話を消化していったのだけれど、

楽しい時間というのはあっという間に過ぎてしまうもので、

イムリミットを常に意識している私は、それはもう尋常ではないスピードで話す

「今日も、ものすごい速さだったね、全部面白い話だからいいのだけどね」

うん、私も流石に自覚があるよ

 

ただ、今日は彼女側の話もちゃんと聞けて、良かった

苦しめられたものから、いくつか解放されたようで

 

私は歯がゆい思いをしながらも、それを側から見ていることしかできなかったから、

とても安心したし、心から祝福している

 

 

 

彼女は強い人だけれど、それはどんな強さかというと、

どんなことを言われても辛抱強く溜めこめて、決して冷静さを失わない

何よりも強調したいのは、いつも落ち込んでいるのに、

全然、拗ねないということ

 

拗ねる、というのはとても幼稚な行動だと思っている

 

子供がやっているなら未だしも、

このくらいの齢の人がやっていては、見苦しいことこの上ない

 

「自分はやっている」という自負を持つのはいい、

「また失敗してしまった」と落ち込むのもいい、

でも、それを受け入れられず、言葉にも明白に出さずに、

誰かに責任転嫁しては、ただ迷惑だし、それは最も避けるべき悪意にもなりうる

 

でも最大のポイントとしては、やっている本人は大抵、自覚がないんだよね

自己評価と、他者からの承認欲求のアンバランスが招く、人災

 

そして彼女の周りには、そんな「拗ねた人」がいるらしい

面倒臭いね、と共感しつつも、胸に手を当てる

 

 

 

私はそんな人に、なりたくはないな

常に自己を省みる心と、謙虚さを持ち合わせていたいものです