朝起きると、
昨日の一件で、祝福のメッセージを送った友人から返信が来ていた
それを読んで、私はまたしも自分の矮小さに気づいてしまって
でももうどうしようもないな、と小さく笑うことにした
だいたい、目立つことは成功と同義だと、私たちは思いがちだけれど
当事者にとっては、どうでもいい足枷にすぎないということが、よくある
いくら外からは華やかにみえたとしても
本人としては、不安定な足場を必死に組んでいる、
ただそのことしか頭にない、余裕がない
私的領域を公共にさらしているうちに、
それがいつの間にか公的領域に接続してしまい、
もはや境界がわからないという危機に陥る
自由がなくなる
私はそれを、一番恐れている
これは昨日の議論ともつながる問題
それでも今日は、
自分の進歩をかすかに感じられた
ランチで、いつも持っている感覚なら絶対にえらばないであろう、
でも食べてみたいという好奇心を、勝たせた
あるカフェの前を通りかかったとき、ショーケースの中に
まだ一刀も入っていない無垢なクリームの塊が、
どん、と上段の左端に鎮座していた
その傷ひとつない真っ白なシフォンケーキをみて
「ああ、これはしあわせの一つの具象化なのかもしれない」と感じた
だから多分、今日はいい日だったのだ