あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

12.9.2019

 

 

 

この二日間、ひたすらリスボンの街を歩いた
にも関わらず、目に入れられなかった場所が、多すぎて

 

 

 

10日の晩、とても怖い思いをした

 

空港ではwifiが使えるだろうとたかをくくって、
宿については一度経路を調べたのみで、
スクリーンショットなどを撮り忘れていた

 

そしたら何とリスボン空港のwifiが弱すぎて、
googlemapが読み込めないという大惨事

 

とにかくRossio広場の近くだということは覚えていたし、
乗り換え駅の名前もうっすら覚えていたので、
不安にかられながら、ひたすらそこを目指す

 

この時点で、時刻は22時を回ろうとしていた

 

そして地下鉄で電波を拾おうとしても、
電話番号がないとダメらしく、弾かれる

 

そして目的地の駅に降り立ったはいいけど、
誰に聞いたらいいものか、もう分からなくて、ウロウロ

 

広場に出ても、人は閑散としていて、
どう考えても旅行者の出で立ちの私がフラフラするのは得策ではなかった

泣きそうになりながら、ふと
マクドナルドの明るい看板を目にする
必死に駆け寄り、携帯を開くと、
案の定freewifiが飛んでいて
ようやく私は、宿の場所を知って、心の底から安堵した

 

 

 

翌日はリスボン郊外の、ベレン地区へ
といっても40分程度で着けてしまうここには、
世界遺産に登録された
ジェロニモ修道院と、ベレンの塔がある

 

リスボンについては本当にふわっとしか調べていなくて、
でも時間的にここに最初に行くのがいいだろうと
半ば適当に訪れたけれど
入った瞬間、息を呑む他ない

 

f:id:wannaelfeternal:20190913155349j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913155354j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913155407j:plain

 

大航海時代、香辛料貿易によって成した富で建築が始まった
この荘厳なゴシック様式修道院

 

ゴシック様式でも、白が基調だと
こんなにも洗われた景色が広がるのか
勿論、ケルン大聖堂とかも好きだけど
これはやはり、突出していた

 

f:id:wannaelfeternal:20190913155707j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913155844j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913155738j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913155739j:plain

 

ポルトガルの空は、
地平線に近づくほど淡くなって、
陽に近づくほど、深い青色が広がる

 

だから、空がとても高く見える
雲ひとつない、抜けるような青空に
終わりはないのだと、そう確信させる

 

 

 

中心部に帰ってきて、海辺を歩いていると
カモメが波際で戯れている

 

水上で羽を休めている時は、ふよふよと揺られているだけなのに、
いざ羽ばたくと
しまわれていた時は想像もできなかったような大きな翼で、
優雅に波風の狭間をゆく

f:id:wannaelfeternal:20190913160243j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913160239j:plain

そして、ずっと歩いていて、ここに腰掛けて、
波打ち際を眺めていたら、
急にもう、ここを一歩も動きたくなくなってしまった
この先のことも、ずっと先のことも
考えたくない、一生ここでぼうっとしていたい
まるで潮騒に、思考能力をさらわれてしまったような

 

リスボン潮騒には、
人を惹き寄せる力と同時に、
理性や思考を奪い去る魔力がある、そんな気がした

 

なんとかコメルシオ広場まで行き、
この後も色々回った後、ホステルに戻り、
またワインを一歩に飲み干して、眠りについた

 

f:id:wannaelfeternal:20190913160537j:plain

 

 

 

そして今日も、ひたすら市内観光
本当は昨日行くべきだったベレン地区の宮殿を見に行ったり
(でも人がほとんどいなくて独占状態だったので、これはこれでアリか)
サン・ジョルジェ城を訪れたり、国立古美術館へ行ったり、
リスボン大聖堂を訪れたり

 

これは、サン・ジョルジェ城から眺めたリスボンの景色

 

f:id:wannaelfeternal:20190913161415j:plain

見飽きないほど、美しい



 

最高に可愛い陶器のブランドを発見してしまったのだけれど、
持ち帰れるものでピタッとハマるものがなかったので、
仕方なく、断念

 

日本から取り寄せできればいいんだけど、、

 

そして最後は、サンタ・ジュスタのエレベーターに並ぶ
けど結局これが2時間近くかかって、登った時にはもう夜の帳が降りていた

 

 

f:id:wannaelfeternal:20190913161421j:plain

f:id:wannaelfeternal:20190913161427j:plain

 

まあ、これはこれで美しかったのだけれど、ね