あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

14.10.2018

 

 

 

私が毛布に包まっている間にも、

世界は目まぐるしい速さで、私のことを取り残していく

 

 

 

ここ数日で、すっかり冷え込んだ季節

数日前まで冷房をつけるか迷ったのが嘘のようだ

 

幸いにも、空が晴れていたので、

ドイツ語の復習の手を一旦止めて、散歩に出ようとカメラを取り出す

 

そして、外に出て動作確認をしようとすると、

……点かない

 

どうしても、こういうことは人生には起こる

こんなことでめげていたら、きりがない

そう言い聞かせて、カメラを置いた

 

さて、iPhoneではどれだけの秋を映せるだろうか

とにかく、ここ数年の秋は、短い

来週末を迎える時には、また風景は驚くほど様変わりしているに違いないから

 

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青い空気に、溶け込みそうな、木

 

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見たままの印象を再現するように、加工をくわえる

色も、匂いも、空気も、そっくりそのまま、等身大で

 

自然を映している時は、

出来るだけ嘘をつきたくはないな、と思う

 

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この写真を撮りながら、私はふと首をかしげる

露草は、6月の花ではなかったか

 

調べてみると、露草は6月から9月の花のようで

では、この子たちは数少ない生き残りか、そう思うと、

この花は朝顔と同じで、午前咲いたら午後には枯れてしまう

 

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生き残りというより、花開くタイミングを伺いすぎていたのか

 

 

 

 

 

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黄金色に輝く斜陽の光と、最後の精気を放つ草木

秋の黄昏ほど、優雅な風景はない、と思っている