あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

8.4.2020

 

今日は午後いっぱい、ゼミのリモート会合

 

6時間近く机の前で、慣れないビデオ通話
それも、しばらく会っていなかった人、初対面の人、それから教授の前で
それなりに、まともに喋らなければならなかった

 

ZOOMを使っていたのだけれど、
会議の場合には基本的に、
話者以外のマイクはミュートにされる

 

部屋の中には私ひとり、ぽつねんとMacbookに向かって喋り続けているわけで
それ以外は、水を打ったように何も聞こえない
60人もの人を前にしているのにね

 

“反応がない”、とか、“音がない”というのは、恐ろしいことだ
まるで自分が何か、間違ったことをしているような気持ちにすら、なる

 

それぐらい、私たちは周りに音があること、声が聞こえることに慣れきっていて
顔が見えても、喋っている声が聞こえない
こんな状況は、技術の発展がなければ巡り合わないし、
私たちにとって“不自然”極まりない

 

でも、これにも数回もすれば、慣れてしまうのだろうな
人間の適応能力は末恐ろしい、と思うとともに、
これからの世界の動きを、おもう

 

きっと、これだけの生活転換があれば、
当然、行動や思考にも大きな影響が出る

 

つまり、文字通り世界は変革の時期を迎えていて、
もしこのパンデミック
従来、歴史の一部として織り込まれていたものではなかったのなら、
これからの歴史は“加速”して編まれていくのだろう、
私たちの意思とは関係なしに

 

どうして、私がこんな目に、
と留学のことは正直、なかったことにはできないけれど

 

国際政治を学んでいる身としては、
多少の不便はあったとしても、
学びの多い時期にこの時節がやってきた、とも捉えられるのかもしれない

皮肉なことに、というべきなのかもしれないけれど
ポジティブに捉えられる視点があるのなら、
そこから私は見据えていたい、と考えている

 

身の回りのことは、簡単には変えられないけれど
心の持ち方を工夫することは、造作もないことだし

 

私がこの状況に対してカウンターをかけられるとしたら、
もうそのくらいしか、できることは残っていないのだから

 

とはいえ、
全く政治学に触れてこなかったこの半年間
にも関わらず、いきなり一ヶ月後に、卒論構想を発表しなければならない

 

焦って今更論文などをダウンロードしまくってるけど、
果たして追いつけるのか、甚だ不安

 

まあ、就活と同時並行で進めている周りの皆んなよりは、
はるかにマシなはずなので

 

こつこつ、時間があるうちに
煉瓦を積むように、丁寧に、しっかりと、向き合っていきたい