あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

20.3.2020

 

毎日、更新される情報に怯える

 

16日に、ついにドイツはレベル2に上がり、
強制帰国を恐れていた私たちだけど、その措置は取られず、
あくまで“勧告”のみで、一安心

 

勿論、その意味は、
“この先は自己責任”という意味なのだけれど

 

けれど、それを皮切りに
何人かが帰国を決めたり、飛行機を取ったり

 

流れてくる情報は国内からだけなく、
同時期に留学に出た他の国の留学生たちも
続々と日本への帰国を決めていく

 

私は卒業時期的にも、就活的にも、
多分帰国したことで得られるメリットが少ないから
そういう意味では迷いなくここに留まる選択をしているけれど

これだけ多くの人がラッシュを決め込んでいると、
さすがの私も一抹の不安を拭えないわけで

 

そうこうしているうちに、
こっちの大学の方から、コースへのコースへのEintragenをはじめてね、
というメールが留学生宛に届く

 

前回も出遅れたわけだけれど、やはり今回も出遅れ気味
二日前に始まったばかりのはずなのに、
満員のコースは少なくない

 

どちらにせよ、
この状況で私が枠を取るのも、中々申し訳ない話なのだけれど

 

長い休みと、不安定な状況で、
次ゼメスターへの意欲を無くしていた私だけれど、
改めてシラバスを読むと、
やっぱりここに残って勉強するべきことは残されている、
と感じたし、
久しぶりに、わくわくという感情を取り戻したよ

 

それにまだドイツではAusgangssparreがひかれていないので、
なんとなく毎日、残っている人々で
なんとか日々を楽しめるように、努力していた

 

コーヒーを飲むという大義名分で、
30分かけて友達の家まで行ったり、
ケーキを焼こうとしたら、危うくボヤ騒ぎになりかけたり、笑
ついでに夕飯までご馳走になったり、
ヴァイオリン奏者の方を家に呼んで、
ちょっと弾いてもらったり

 

皮肉なことに、この共通の危機を前にして、
以前よりもここで出会った人たちとの絆は
深まっているように、思う

 

 

 

とにかく、レベル3になるか、ならないか、という話で、
もう私にできることなど何もない、と
数字を追うのを最近は辞めていた

 

けれど今日になって再び、
ドイツ留学組のグループチャットが不穏に動く
改めて数字を見てみると、
びっくりするほどにドイツの感染者数は増えていた

 

大丈夫だと信じたいけれど
私にできることは、何一つなくて

 

多分、きっと、来週からはドイツ全土で外出禁止令が出る
それで少しでも治って、私の留学生活が続くのであれば
多少の苦難は屁でもないけれど

 

とにかく、私に今できることは、
今、この状況下で何を感じているのか
それを記憶に焼き付けることなんじゃないか、と思う

 

 

コロナ危機が拡大したこの数日間
ドレスデンは急に、嘘のように晴れ渡り、
春の息吹を感じさせる天気が続いた

 

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エルベ川のほとり
美しい河原の上で、ビールを飲み交わせるような美しい夏は、
果たして私に訪れるのかな