あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

6.2.2020

 

とにもかくにも、冬学期は今日でおしまい
Hausarbeitを残していない私は、
今日から本当に、自由の身

 

あれだけ時間をかけてやったにも関わらず、
中世学の試験は、半分の点数をどうにか稼ぐことができたか、
100パーセントの自信を持って断言できない

 

でもまあ、私はベストを尽くした、とだけは胸を張って言える

 

結局、試験前は徹夜はせず、
それでも三時間近くしか寝ていなかったので、
とりあえず帰ってきて、昼寝をしたのだけれど
全て終わった興奮からか、うまく寝付けない

 

その後寝付けたのは良かったんだけど、
ちょっと夢の内容が穏やかではなかったのもあって、
三時間ほどで起き上がる

 

これは、目覚ましをかけなかった睡眠にしては
はるかに短い、私の基準だと

 

それは多分、いまやらなければならないことを背負っていないから、
眠りに逃げる必要がないゆえだ、と気づく

 

これはある意味、
今まで課題などなかったにしろ、ゼメスターの間
相当知らぬうちに負荷とプレッシャーをかけていた証拠、
と言えるだろうか

 

 

それにしても母語ではない言語での試験って、
こういうことなのか、と

 

内容を理解するのも一筋縄ではいかないのに、
専門用語の詰め込み、それを説明するための語彙のインプット

 

当然それらは一週間準備に費やせたとしても、
十分な時間ではなかった

 

もし試験に落ちたとしても、
やっぱり多少は落ち込むかもしれないけれど
それでも“無駄だった”とはぜんぜん思えないし、
むしろこの講義を通じて、思わぬ収穫を得た

 

本来はVorlesungだけを受けようと思っていたにも関わらず、
割と音声学や言語史に関する文法のコースの内容の方が面白くて
(講義の方が難しすぎて、内容理解が半端になっている、というのもある)
やっぱり、もっといろんな種類の言語に触れてみたいと思った

 

Vorlesungでも興味深かったのが、
NiebelungenliedやTristanまではなんとか聞けていたけれど、
Minnesangの分野に入った瞬間に、途端に私自身が、興味を失ったこと

 

まあ、前者の二つもかなり恋愛がテーマになってくるんだけど
私は本当に恋愛ものがダメで
試験前も、勉強していてこの分野が近づいてくるごとに
憂鬱になって、気が散っていた、笑

 

そしてやっぱり、歴史、というか
伝説や神話、古いものに興味が湧いているのは相変わらず、
という自分の存在も再確認する

 

北、に興味を持ち始めたのは何故だったか
最近よく思い出せずにいたけれど、そうだ、
古い文化に対する憧憬、だったな

 

 

今は正直、なにもしなくてもいい、という状況が信じられなさすぎて、
起き上がってベットの上、ひとりぼうっとしているのだけれど
この春休み、やりたいことは腐るほどあって

 

創作、言語、遊び、旅行、読書


寝る間も惜しいくらい
あくまで私の理想の中では、だけれど

 

体調だけは崩さぬように、
でもできるだけ、最後の人生の自由を
ここで謳歌していきたい

 

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これは、おとといの空模様、
二枚とも同じ場所から撮っている、裏表
駅前でどうも変な天気だな、と思っていたら
最寄りに着いてから、
バラバラとものすごい音の雨、
いや、その正体は雹

 

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ザクザクと白い粒を踏みしめながら、
晴れ間の見える空を眺めながら、
雹に打たれて、帰る

 

なんだか、私が今置かれている状況を表しているみたいで、
不思議な気持ちに、なった