あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

8.11.2019

実質、まだ週の半分が終わったばかりというのに、
昨日、木曜日は恐ろしいほどの疲労を感じて
床に入ったのは20時過ぎ
そして宅配便からの呼び出しに起こされて起きた今日、
寝ぼけながら玄関ホールに向かって、ふと見やると、
時計は11時前を指していた

 

つまり、15時間も眠りこけていたことになる
おかげで、ようやく身体は万全だけれど

 

実は今週こそ、私が初めてフルコマを体験する日だった
それにしても、思っていたよりも
20時までの7限と、7時半から始まる1限が、きつすぎる
週に一度ならいい、でもそれぞれ二度もあるとなぁ

 

そして終始落ち着かなかったのは、木曜日に来客を控えていたからだった
どこを片付けたらいいのやらとか、何でもてなせばいいのやらとか、
そもそもWiFi繋がるかな、とか色々悩むわけで

 

ドイツでこんなことを言うのも変な話だけれど、
日本語が通じない異性と長時間過ごす、というのは
私にとっては前代未聞すぎて、心の準備が、とおろおろ

 

そして水曜、木曜はなんだかすでにだるくなってしまっていて、
思っていたよりも身体がうまく動かない上に、
今週は恐ろしく講義のドイツ語が理解できなかった

 

しかも私が無駄に設定をいじったおかげで、
一時Whatappが変な状態になっていて、うまくやりとりできていないし
あー、もう本当に
いろんな意味で、メッセージのやり取りほど煩わせるものはない、
日本でも、ドイツでも(私が悪いんだけど!)

 

そして迎えた木曜日、
家に帰ってきて、待っていたのだけれど、
やけに返信が遅いなぁとか思っていたら
ベルリン組からいろんな連絡がきて、ちょうど時間が潰れたのだけれど、
約束の時間ごろに、
「ごめん、あと一時間で行くね!」と連絡が

 

ホッとするような、お腹すいたなぁと思うような
フィンランド語の教科書を開いて復習していると、
今度は時間ぴったり頃に彼から「着いた!」と連絡が

 

最初、本当に心が張りつめていて
すごい暗い人みたいになっていたけれど、
それでも彼が明るく話を続けてくれたのに救われて、
段々と、いつもの調子を取り戻す

 

それに、何より、
韓国ラーメンが美味しすぎた
そう、美味しすぎた、好きすぎた、、

 

普段は人の往来が絶えないキッチンなのに、
何故か昨日は誰も来なくて、
二人でダラダラと食べて、駄弁って

 

食べ終わって、部屋に移って、
ビールを飲みながら、所々笑いながらアニメを見て
「高校生の頃、これを見てちょっと泣いたんだよね」
なんて言うから、存外ピュアだったんだな、なんて思いながら

次のアニメを探したのだけれど、
どうも日本語・韓国語で楽しめるものがなくて
うーん、どうしようね、なんて雰囲気になったところで、
私の置かれている最近のシチュエーションについて語り始めたら、
話は別のところに移って

 

完全に当初の目的を私たちは忘れてしまって、
それから4時間くらい、ずっと話しこけていた

 

かなりお互いのプライベートな話から、
今までの人生の話、政治の話

 

本当に、本当に、楽しかったのだけれど、
同時にいつも通り、自分のドイツ語能力の低さに、
何度も、何度も、落ち込む

 

どうしたらいいのかしら、本当に

 

常に自分が、10個程度の語彙で喋っているのではないか、と感じる
語彙が見つかっても、正しく組み立てられない
組み立てられても、流暢に口から流れ出ていかない

 

昨日は切実に、ああ、母語が恋しいな、と思ってしまった
色々言いたいことはあるのに、出てこなくて、もどかしい
ごめんね、と相手に申し訳なくなる

 

そんなことを思うようでは、
このまま何ヶ月か過ごしたところで、日本に帰ったら
身についた言葉たちは、あっという間に消えてしまう気がして
そうしたら、今この地で出会った全ての人と、
もっともっと、喋れなくなってしまうのかな

 

こんなネガティブな気持ちを掻き消すには、
結局努力を重ねることしかできない

 

そんな簡単な結論を得るのにも、
こうして未だ、日本語で綴らないといけないのだな、私は