あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

21.9.2019

今日はパートナーとの初顔合わせ、
と同時に、Ikeaへ必要なものを買い出しに行く日

 

メッセージのやり取りから分かっていたことだけど、
私のパートナーは、本当に親切で、出来た人間だ

 

私が何気無く喋ったことに対して、全て心のこもった返事をしてくれるし、
ことあるごとに、ドイツ語も、それ以外も褒めてくれる

返信も早い

 

そして、やれ携帯やら水筒やら、と
久々のノーマルな外出にあたふたしていて、
緊張の一時さえも挟まないまま、
私の寮の前で、ご対面

 

予想通りのいい子だった、どころか
一個下とは思えないほど、私なんかよりも数段しっかりしていて

Ikeaに行くまでの道のりも完璧にナビゲートしてくれるし、
店内でもテキパキと用事を片付けくれる

 

部屋に帰ってきた後も、
彼女がいなかったら(背の高さの関係で)カーテンはつけられなかったし、
簡単とはいえ、ドイツ語の組み立ての説明もスラスラは読めなかっただろうし

全てが早く片付いた

 

そして、その後はネットでの銀行口座開設から、大学のスケジュール、時間割の組み方まで
よく分からない点は、すぐに電話で確認してくれたり、友達に聞いてくれたり
もう、至れり尽せりすぎて、
彼女無しには、ここで生きていけないレベル

 

彼女の将来の志望は教職なのだけれど、
もう本当に、私が一番の生徒ってことにして欲しいくらい
一生ついていきます、という感じ

本当に何度も言っていることだけれど、
私自身が社交的なタイプではないのに、
人との縁だけは異様に恵まれている

 

そして、肝心のドイツ語なのだけれど、
自分の能力が落ちている、というよりも
やはりネイティブと喋っているからこそ、
圧倒的ボキャブラリーの足りなさを感じるし、
この能力の足りなさが、歯がゆいし、申し訳なくて
早くスラスラ彼女と会話できるようになりたい、と思ったら
俄然、燃えてきたよ

 

 

 

そして彼女を見送った後は、
明日が日曜日ということもあり、食料を買い出す

 

それから、スーパーの無料WiFiを使って、
もう一度Ikeaのカタログと、にらめっこ

 

今日は最低限のものだけ
それでも、部屋で堂々と着替えられるようになった
(窓が大きすぎるし地上階だしで、プライバシーがゼロだった)
朝、凍えなくなったし、
間接照明があるだけでホッとするし、
ラグのおかげで、床でゴロゴロできるし、
ゴミはゴミ箱に捨てられるようになった


けれど、
整理のために必要なボックスなど、細々したものは買えていない
サイズは測量済みなので、使えそうなものを片っ端からメモって、
家でオーガナイズしよう、と決めていた

 

 

 

そう、未だにインターネットが通っていない
何人かに話を聞いたところによると、
どうやら私たちの寮でインターネットを使うには、
ルーターの設置と届け出が必要らしい

 

ただ、その届け出る先のチューターが不明なのだった

最初に、同じフラットに住んでいる男の子に聞くと、
その人の名前と、“向かい側に住んでいる”ことは分かったのだけれど、
結局それがどこなのか、イマイチよく分からず

再度掲示がないか、ウロウロ

Hausmeisterのドアの掲示には、“Spezialな掲示を見てね”と書いてあるのだけれど、
如何せん、それが見つからないわけで

 

散々ウロウロまわった挙句、ポスト前にやってきた
カップルだか友人だか分からない男女ペアに、縋る思いで尋ねると、
あっさり、メールアドレスと彼の住居を教えてくれた

 

いやはや、感謝が止まらない
こうして、なんとか先ほどメールを送って、
後は返事を待つのみ、なのだけれど

 

やることはやった、けれど
果たして全部上手く行くのかは、まだ分からない

けれど、きっとこっちが必死な気持ちでやっていたら、
誰かが手を差し伸べて、助けてくれるはず

 

 

 

今は、びっくりするほど時間が余っていて
これがあと二週間近くも続く

こんなにやることがないの、よく考えてみれば、幼稚園以来かも
それだけ、あくせく何かをずっとやり続けてきた

 

このモラトリアム期間が一生続けばいい、
そう願ってしまうけれど、
今のうちに、少しでもドイツ語の充電、
それから忘れてはならない、次の文フリへの原稿に
そろそろ着手しなくては