あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

30.8.2019

 

 

 

予想通り、
朝の6時過ぎに目が醒める

 

きらきらとした橙色の陽光が、
木々の隙間に光っているのが、窓越しにうっすらと見える

 

けれど、身体が疲れているのは分かっている、
目覚めたのは緊張のためだ

 

そしてベットの上で、無理やりうつらうつら
起き上がったのは、九時過ぎ

 

身体はすっかり快調で、
昨日の身が引き裂かれるような悲しみも、癒えていて

 

つくづく、単純な性格だなあ、と思う

 

 

 

今日は、「生活」をした

 

洗濯をして、
遅めの朝ごはんを残り物で作って、
ゆっくり頬張った後に、
サンルームで洗濯物を干す

 

それから近所のモールに出かけて、
空き瓶やペットボトルを返して、
次の旅行に向けて必要なものを、買いだす

 

そしてまたいくつかのメッセージを返しながら、
友人との待ち合わせ場所へ向かう

 

 

 

彼女とは、たったの一ヶ月ぶり
違和感があるような、ないような
それでも、一ヶ月間、全く別の生活をしてきたんだな

 

彼女は10月からベルリンで一年間、生活する
私の出立の日までは、今日を入れて、あと4日
そしたらまた、今度は1ヶ月以上、会えない

 

夏季休暇とか、全然会わなかった期間はこれまでにもあるはずなのに
やっぱりどこか、感覚が違う

それから様々な思い出を交換して、
ちょっとだけ市街散策をして、
夜は人気そうなお店で、タパスとワインを一杯

 

その時に飲んだワインが、あまりにも美味しくて
天国にいるかのような気分に
あー、本当にボトルで買って帰りたいくらいだ

 

それから、また最高のアイス屋さんでシメのアイスを頂き、
また明日ね、と言って別れる

 

 

 

毎日、今日も最高だった、と暮らせれば
どんなに幸せか、と思うこともある

けれど、少しのかなしみと、深い喜びのコントラストがなければ
幸せを、幸せとして認識できないような気もする

 

そういうことを、今日のような日には
一人、密やかにおもう