今日はベルリン東部に位置する、Müggel Seeへの遠足
波が打ち寄せるたびに、
快い水音と共に、二度とない形を作り上げる様子は、
永遠に眺めていられるように思う
ひたすら歩き回っている一週間だったけど、
今日も例に違わず、ひたすら歩き続ける
また新しい中国人の女の子と友達になれたのだけれど、
最初森を歩いている時、
政治を学んでいたなら、日中関係や香港についてどう思うかを問われて、
非常に答えるのに苦しんだ
それはもちろん、ドイツ語で説明しなきゃいけないからではなくて、
非常にセンシティブな話題だからだ
まあ、正直に学んだことを答える他ないのだけれど
アメリカと中国と日本の関係についての見解を述べた後に、
さらなる難題、香港問題について問われた
“香港は中国の一部だと思う？”
最初から彼女は中国に寄った考えの持ち主であることは分かっていた
けれど、残念ながら私たちと彼らの国のイデオロギーは、異なっている
ある程度同じ価値観の人の中でこういった問題を話すのはたやすい、
けれど、そうでない場合には、とてつもなく大きい緊張を伴う
私の意見は、
異なるカルチャーの中で違う考えが生じることは、
仕方のないことなのではないか、ということだったのだけれど、
果たしてそれが彼女に伝わったのか、どうなのか
彼女は、
“日本へ行った留学生が、香港で警察が武力行使していると言っているけれど、
それは全然事実ではない”
と述べていた
私もこの事件について詳しく追っているわけではないけれど、
重軽傷者が出ていることは確かだ
そして、中国当局のメディアへの圧力についても、もちろん知っている
返答に窮するとは、このことなんだと思う
私が見る限り、
彼女はきっと、純粋に真面目に生きてきたのだろう
それは全然悪いことではないと思う
けれど、なんだかどう反応したらいいのか、
全然分からなかった
ところで、このサマーコースに参加してから私も感じたことだけど、
スペイン人の明るさには救われる、というのは本当なんだな
最初に話しかけてくれたのもスペイン人の子だったし、
昨日や今日も、話の中心にいたのはスペイン人の子だ
そして皆んな意外と、日本のことを知っている
中国人の子と話していると必ず話題に上るのは、
ドラマ「アンナチュラル」と石原さとみと、米津弦師のLemonだし、
読んだことのある漫画の名前でよく挙がるのは、
名探偵コナンと、NARUTOだ
そしてめちゃんこに明るいモロッコ人の女の子が、
いきなり流暢な日本語で挨拶をしてきたのには、驚いた
どこかで習ったの？と聞いたら、
“違うの、私日本の恋愛映画が最高に好きなのよ、
恋空って見たことある？”
と天真爛漫に答えてくれた
（その10秒後にいきなり草笛を吹き始めた）
別にモロッコで有名なわけではないらしいのだけれど、
どういう経路でそれを発見したのか聞くタイミングを逃してしまったのが、
非常に、悔やまれる
けれど、実はどれも私にとっては馴染みのないものばかりで、
（恋空は知っていたけど）
こういう時には、もっと日本の普遍的なカルチャーに親しんでおくべきだった、
と後悔してしまう
けれど、もうそんなことを考えていても、仕方がないしね
それから、
留学生と話しているよりも、ドイツ人と話す方が緊張してしまうのだけれど、
それは私だけではないようで、安心した
普段は流暢に話しているように見える子でも、
先生の前では幾分かゆっくりに、そして口数が少なくなる
ああ、私だけじゃないよね、と
夕飯後、同居人のおばさまとテレビを一緒に見ていたのだけれど、
あまりにも一つの番組が長く続いているので、
番組表を確認したら、午前一時までとなっていて絶句した
多分、6時間以上同じ番組が続いていることになる
スター発掘的な内容の番組だったんだけど、
その程度のドイツ語なら8割理解できるし、
普通に見ているだけでも面白かったし、
何より明日は日曜日
そんなわけで、久しぶりにこんな時間まで起きてしまった
明日の予定はまだかっちりと決められていないのだけれど、
まあ気の赴くままに過ごせたらいいな
