あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

14.3.2019

 

 

 

昨日は、成人式ぶりに会った友人と夕飯で、

死ぬほど楽しい時間を過ごすことができた

 

とはいえども、彼女とちゃんと会うのは昨年の夏以来で、

二人で、となると二年前に遡ってしまうし、

そしておそらく私がドイツから帰国するまで、

生身の彼女と会うことはない

 

私たちはエスカレーター式の学校に入学していたのだけれど、

彼女は、ここを離れて一人、彼女の目的のために北海道で学んでいる

元から、何事もに動じずに飄々としていて、ブレない印象は強かったし、

綺麗なだけでなく、何でもそつなくこなす才女だったけれど

かねてよりの夢を、結局追い求めて、

しかもなんとまあ、そのための切符をモノにしてしまったのだから、すごい

 

だけれど、本当に彼女がすごいのはそういう部分ではなくて、

静かに、日の差さない水の底でも黙々と努力を続けられるところだと思う

そして、その活動を誰にも邪魔させない、という、気迫すら感じさせる

固い意志が織り成す、独特の雰囲気

 

出会った中一の時からずっと、

そういう内なるものを何か秘めているのは分かっていたけれど、

正体が掴めず、時々首を傾げてしまったこともあった

けれど、年々、うっすらとそれの端緒が私にも見えるようになってきて

 

彼女のそういう姿を、

尊敬の対象、それから一つの理想像として静かに胸に留めているし、

うつくしい、としみじみ思う

 

そう心では思っていても、私たちは等身大で接することができる

同じ部活で6年間(それだけではないけれど)過ごしてきた時間というのは、

中々のもので、

こういう縁を、大事にして生きていきたい、

そう、強く願う

 

 

 

そして今日は、新しく応募した先の面接

そこは友人の紹介で、またライター編集ができるような職場

 

今までのところも続けるし、辞めるわけではないのだけれど、

やはり留学の関係で授業を詰めるとなると、どうしても平日出社は難しい

かといって遠隔業務も積極的に認められる環境ではなくなってしまったから

もっとフレキシブルに働ける環境があるのなら、と応募した次第

 

加えて、今までのアパレルに寄った雰囲気というよりは、

ジャーナリズムに寄った雰囲気で、

私が元々やりたかった方向性に軌道修正するような形

けれど、話を聞く限りでは、結構自由なテーマ設定ができる模様

 

こうやってトントン、と向かいたい方向に向かって話が転がり込んでくるのは、

もちろん、自分がアンテナをそれなりに張っているから、というのもあるけれど、

もう本当に、強運としか言いようがない

 

私が目指している場所は、遥かに遠くて、

例えば天空の雲上にあるような気持ちで、

私の日々の行動や考えは、そこに向かうために、

ただほんの小さなレンガを積み上げているだけのような気がしている

 

だけれど、このレンガどころか、

今自分が持っているカード全て、それは身の上の話も含めて、

一つでも欠けていたとしたら、もっと、

可能性は塵芥と化していたということだろうか

 

そういうifの話を想像すればするほど、

仮想の話をしているだけなのに、現実の足元がグラついてくるような気がする

私の足元には、本当に堅い足場があるのだと、いつから錯覚していた、

そう、いつか問いかけられてしまうような気がして

 

それでも、

忍び足で前に進むしか、レンガを積み上げることしか、

とにかく今の私には、これ以外の方法が思いつかないのだけれど