あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

3.9.2019

 

 

 

昨日、ドレスデンに到着して、各種手続きを済ませ、
そして今日、ベルリンにトンボ帰りしたかと思えば、
今、私がいるのはリトアニアのヴィリニュス

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ベルリンを出立するため、
朝、少し早く起きて、残り物で朝食を済ませ、
同居人のおば様が起き出す

 

そして私の携帯から鉄道を再度確認すると、
“注意”を示すビックリマークが、
私の使う予定のSバーンの上にも、ICの上にも

 

"Die Bahn ist in Störung." "Der Fahrt fällt aus."
どちらも、鉄道がうまく動いていないことを示す、表現

 

おば様に相談すると、
やはり当初の予定のSüdkreuz駅ではなく、
中央駅に向かった方が良さそうだ、ということだった


"Gott sei Dank, 最寄りにUバーンも通っていてよかったね"
と励ましてくれたけれど、どう考えても不幸でしかない

 

重い荷物があるからと押さえた席代4.5€は多分パーになるだろうし、
直通ではなくなってしまうだろうし

 

まあでも、これはDBの通常運転だ
遅延や振替も、これが初めてではない
無駄に落ち着いた気持ちで、トランクを引きずり出した

 

行く前には26kg近くあったトランクは、
結局私が紙類を買い過ぎたせいで、
多分30kg近くなっている、
それに加えて、洗面用具のあまりを入れたカバンと、
同じくパンパンのリュック

 

これを果たして運べるものか、と前日までは不安でいっぱいだったけど、
やっぱりなんとかなるものだね
以前の旅行などで、
全然軽かったはずなのに、前は上がらなかった段差も
なんとか自力で持ち上げられていて、
多分これが、身体に馴染むということなんだと思う

 

中央駅で、infoを三箇所回って、
ようやく、振替を完了させる

 

けど、言いたいことはちゃんと言えたし、
向こうもドイツ語でちゃんと会話してくれたし、
しかも、言っていることもほぼ完璧に理解できた

 

大雪で遅延して、電車がどうなるか分からず
ザルツブルクで心細くなった時を思い出す
あの時は英語のできる友人に頼ったけれど、
もう今は、自力でなんとかできるようになったんだな

 

そうして鉄道に乗るも、
当然ラッシュの時間帯
予想通り、私の席なんてない

 

けど、むしろトランクを持っていたのをいいことに、
通路に特等席を確保する
ドイツではこういうところに座り込んでいても、
誰も何も言わない

 

この前、
本来荷物置き場である棚の下に入り込んで、
クラッカーパーティーを始めた若者を見て
ギョッとしていた私だけれど、
今日は私も、余ってしまっていたチーズを
トランクの上で、お昼代わりにそのまま食べ始める

 

ライプツィヒで乗り換えて
鉄道に揺られながら、
次の旅行先のグルメを調べ始める

 

食べ物ばっかりは、情報集めが肝要
現地の言葉を知らないと注文できないし

 

調べてみると、どうやらあの国々の料理は
日本人の味覚に近いものがあるらしく
絶品と評価するコメントがたくさん

 

これは期待できそうだ、とワクワクしながら、
同時に日本の友人とチャットする

 

毎回登場する大親友だけれど、
去年一緒にフィンランドを旅した時期に、
またドイツに来てくれる、らしい
あー、それだけで生きる希望が増えるというものだよ

 

そしていざ、ドレスデンに到着

 

ザクセンは、余所者に冷たい、とどこかで聞いたし、
実際、右寄りの意見が強い地域
正直、どんな雰囲気か心配ではあった

 

けれど、
中央駅周辺では若干視線が気になったものの、
街中を歩いてみると、そんな印象は受けなかった

 

ドイツ語で話しかければ、優しく応じてくれるし、
何よりドイツ語で話しを続けてくれるのがありがたい

 

寮の事務所に着くと、
簡単な説明と手続きだけで終わって、ホッと一息
メールが妙に簡潔で、担当者はどんな人かと思っていたけれど、
普通に優しい女性だった

 

そして、トラムを使って自分の寮へ
(ここで市内交通のあまりの安さに驚く)
まず管理人に会わなければならないのだけれど、
ここで事務所の場所が分からなかったり、
分かっても彼がどこにいるのか分からなかったりで、
一悶着

 

通りすがりの人に助けを求めたら、
めちゃくちゃいい人で、会えるまで付き合ってくれたし、
何かあったら連絡してね、とも言ってくれた
いやはや、ありがたいね

 

また管理人もおじいちゃんかと思いきや、
思っていたより若くて、快活な男性だった
私にも分かるように説明してくれたし、
寮の施設も思っていたより充実してたし

 

そしていざ、自分の部屋に入ると、
ありえない広さに愕然とする

 

20平米とは聞いていたけれど、
そこにベッドと、机と、タンスと、
壁につけられた無数の棚

 

それだけだと、部屋ががらんどうで、
まるで空っぽの教室に独りでいるような気分に

 

一通り説明が終わって、別れたのだけれど、
ここで大問題が発生する
いざ鍵を閉めて、予定を整理して、
何としても今日中に済ませたい住民登録に出かけようとすると、
鍵が抜けなくなり、外出不能に陥った

 

これはまずい、と15分ほど格闘したのだけれど、
ビクともしないし、誰も通り掛からない
事務所に戻ったけれど、管理人の姿も見えない

 

仕方なく、苦手な電話を彼に掛けて、
鍵が抜けない、と彼に伝えると、
すぐに駆けつけて、何とかして抜いた後に、
新しい鍵に変えてくれた

 

これも別にスルリ、というわけではなくて怖いけど
そもそもつくりがボロいので、仕方ない面もあるだろうし、
何より、抜けるのだから問題ない

 

お礼を言って、
私も早速出かける
美しい旧市街を横目に、必死に役所を目指す
役所が閉まるのが16時だか何だかはっきりしなくて、怖かったからだ

結局、恐れていた住民登録は、
びっくりするほどあっさり終わったし、
料金もかからなくて、拍子抜け
そしてここでも、ドイツ語で問題なかった

 

そして、銀行に行くか、寝具を買うか迷ったのだけれど、
結局、旅行から帰って凍えながら眠るのはまずい、と思い
寝具を選んで、迷った末に、毛布だけ購入した
冬に耐えそうな布団で、お手頃価格のものが見つからなかったし、
どちらにせよ、毛布は年中役に立つ

 

そして、
私がここまでドイツ語を心配していたのは、
単に自分の能力の問題もあるけれど、
ザクセンの方言は、とても強くて有名だから

 

今のところ出会ってないのか、
私が聞き取れてないだけなのか分からないけれど、
どうにかなるといいな、と願うばかり

 

この内容は、本当は昨日のうちに投稿したかったのだけれど、
パッキングに時間を取られた上に、
寮のWiFiとまだ繋がっていないがために、
PCからの投稿ができなかったのです、笑

 

 

 

そして、今日は5時起きで、6時のトラムに乗らなければならなかった
これはここ半年で一番の早起きに相当するし、
もう朝に関しては本当に自分のことを信用していないので
何なら引っ越しよりも心配だった

 

そして心配のあまり、
この私が2時間おきに目を覚ますという異常事態

 

ここでも、人間本気になると変わるもんだな、と思ったよ
そしてある程度の余裕を持って、
荷物を整え、中央駅へ

 

始発だったこともあり、席は押さえていなかったのだけれど、
予想通りガラガラで、独り向けの特等席を見つけ
それはそれは快適だった

 

こうしてベルリンへ戻り、
Schönefeld空港へ

 

ここは2020年オープン予定の新空港ができたら、
Tegel空港とともに、閉鎖してしまう

 

これが最後の機会になったりして、
などと考えながら、フライトを待つ
この空港には、殆ど何もない
にも関わらず、万が一を恐れて余裕のある電車を抑えたがために、
4時間も待つことに

 

何とか電源を見つけ、携帯を充電しながら時間を潰す
眠い、まで行かないけれど、正直あまり頭を使いたい気分ではなかった

 

今回取った飛行機はライアンエアーという破格のLCC
そして今回はまたバックパック一つとボディバックという
チャレンジ精神溢れる出で立ちで出発したのだけれど
いかんせんこのバックパック
規定の幅を5センチほどオーバーしているもんだから、
内心焦っていたのだけれど、
難なくクリアでした

 

1時間半のフライトは
うとうとしているうちにあっという間に終わり、
バルト第一国目、リトアニアのヴィリニュスへ

 

地面は濡れて黒光りしているのに、
私は今日一度も、リトアニアで雨を感じなかった
本当に怖いくらいの晴れ女ぶりを発揮している

 

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国際空港の駅とは思えない鉄道駅の小ささ、
券売機もないので焦ったのだけれど、
どうやら中で買うシステムらしい

 

取っていたホステルは中央駅からほど近く、
入り口のお兄さんはフレンドリー
やりとりをしながら、
「どの国から来たの?」
と聞かれ、
あれ、さっき言ったしパスポートで分かるよな、と思いつつ
日本、と答えると、
「いやそうじゃなくて、その……、アーッ、国じゃなくて都市だ!」
というお茶目な間違いをしたり、
「東京ってどんなとこなの!」
と目を輝かせて聞いてきたり、
正直、めっちゃ可愛かったな

女性用6人部屋を選んでいたのだけれど、
オフシーズンらしく、まさかの今夜は独り占め、らしい

 

もう16時半を回っていたので、そんなに見れるところはなかった
大人しく旧市街を見ながら、塔に上って景観を楽しんだり、
早速リトアニア料理に舌鼓を打ったり

 

街並みや雰囲気、料理への感想は色々あるのだけれど、
正直今日書いた量が凄まじいし
内容がボケそうなので、明日に回します、笑

 

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