あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

13.2.2019

 

 

 

結果からいうと、来年の10月から正式にドレスデン工科大への留学が決まった

 

 

 

10時に発表、ということを忘れていて、

会社のオフィスのエレベーターに乗り込んだ瞬間に、

iPhoneにメールのポップアップが上って来て、呼吸が乱れる

 

思わず、エレベーターの壁に音を立ててもたげた首

音楽で塞いだ耳に、同社の方が心配してくれている声も最初は届かず

 

「呼吸粗いですけど、大丈夫ですか」なんて、

私は一体どんな表情だったんだろう

 

デスクについて、メールを開く

最初は名簿の見方が分からなくて、自分の番号がないことに焦る

自分の番号より、友達の番号を先に見つけてしまう始末だった

 

落ち着いてみると、そこに私の番号はあって、ようやく安堵

正直、そんなに心配はしていなかったけれど、

やっぱり万が一の可能性を拭えるほどの確信はもてないものよね

 

 

 

そうして、気持ちが大きくなったわけではない、と思うのだけれど

 

この前買ったベルトの穴を開けるための道具を買いに、100均へ

近頃は、本当になんでも揃うのよね

それで、ふと見た造花コーナの花々が思ったより、素敵で

思い立って、造花スワッグを作ることにした

 

本当に数本選んで、束ねただけなのだけれど、

それにしてはまあまあの見栄えなのではないでしょうか

 

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それから、もうずっとこの辺に住んでいるにも関わらず、

一度も訪れたことのなかったアンティークショップに、ふらりと入る

 

お店の人は、少し驚いていたようで、

それもそのはず、だって付けられているお値段が尋常ではなかったから

カウンターに座っているのは、店主の男の子だろうか

舌ったらずな声で「いらっしゃいませぇ!」と言うのが、可愛らしかった

 

私のような若者を客層としているわけでは、ない

入ってしまってから、

「ああ、百均の袋を持って入るようなところではないな」

と内心苦笑する

 

それでも「今なら、入れる」と思ってしまった

私にも丁寧な説明を加えてくれる、店の人

 

奥にはマイセンの食器があった

 

ずっと、来てみたかったんです、

はい、アンティークは好きで、でも中々、

なんて受け答えしているうちに、何を思ったのか、

ふと、留学のことを口走る

 

私は、初めての人と対面で話すのは苦手で、

特に店員さんとの会話がすごく苦手で、

こんな私でも、こんなことを言うことがあるんだ、と驚いてしまった

 

ええ、ドレスデンなので、マイセンも近いんですよね、

でも、美術とは全然関係ないんです、ええ

 

良かったら、陶器の講義なども開いているので、よければいらっしゃってくださいね、

などとパンフレットをもらった

 

それは学生にとっちゃあ、中々高級だったけれども

でも、ドレスデンに行く前に、

陶器を始め、こういうものに詳しくなるのも悪くないなぁ、なんて思い始めた

 

そもそも、私は宮殿の調度品などがすごい好きで、

でも全く自分では分類することができない、

知識の礎がないので「綺麗だな」で終わってしまっていたし、

それを歯がゆく思ってはいたのだけれど

 

そうか、それは言語が読めない、という問題ではなくて、

直接こういったものを勉強すれば良かったのか、という発想にようやく辿り着いた

 

本当に、毎日毎日勉強したいことばかりが増えていくし、

そして勉強を始めたら、例外なく眠気に襲われるのだけれど、

いつか慣れないかなぁ、と思っている

 

 

 

今日の夕方は全く調子が出なかったのだけれど、

ようやく夜になって、手をつけかねていたゲーテ試験の練習問題を試す

 

LesenとHörenを解いてみると、

B1ということもあってか、Lesenは9割越えだったのだけれど、

Hörenは7割ちょい、というところ

 

毎日podcastを聞いているし、大意はつかめるようになってきたけれど、

やっぱり細部が聞き取れないと、リスニングの点数は伸びない

 

というか、ニュースと会話は全然違うからなぁ!

そもそも、向こうに行って私が一番心配しているのが、

日常会話が全く聞き取れないんじゃないか、ということだし

 

最近は少々レベルが高くても、インタビュー入りのものを聞いているけれど、

効果が出てくれればいいなぁ

 

そして、受けた子に「採点ゆるいよ!」とは言われたけれども、

不安なのは残る二つのSchreibenとSprechenだし、

あーあ、

せっかく級を落とし(いや半ば落とされた)のだから、

sehr gut、最低でも gut は欲しいところ

 

 

あと二日、とりあえず残りの単語を詰め込んで、

できるだけいい評定をもらえるように、善処します