あまだれのごとく

時々迷い込む後悔の森

6.10.2018

 

 

 

今日はおそらく、奇跡の日

 

 

以前にも「繋がり」の話をしたと思う

好きなものと好きなもの、あるいは興味を惹かれるものは、繋がる

 

例えば最近でも、私の愛読している深緑野分の新作『ベルリンは晴れているか』が刊行された

 

ベルリンは晴れているか (単行本)

ベルリンは晴れているか (単行本)

 

 

まずこの時点で衝撃的だった

だって自分の好きな作家が、まさか自分の関心を寄せる場所、

それも私を形成したといっても過言ではないベルリンをテーマに小説を書くとは、

予想だにしなかった

 

そしてこの刊行に際して行われた対談インタビューの中で、

彼女の作風が皆川博子に似ている、という発言が飛び出すのだけれど、

 

www.webchikuma.jp

 

どうも聞いたことのある名前だな、と思い、著作を調べて見ると、

……あるやん、これ、家に

 

 

 

 

まだ読んでないけれども

 

これは何で買ったかといえば、ふらっと本屋を訪れた時に、たまたま、

私が偏愛している声優である櫻井孝宏フェアが行われていたので、

強烈な作品への興味とともに、耐えきれずに買ってしまったのだ

 

そもそも深緑野分のデビュー作である『オーブランの少女』を読んだ時、

「なんかどこか桜庭一樹のような雰囲気を感じるなぁ」と思っていたのだけれど、

 

オーブランの少女 (創元推理文庫)

オーブランの少女 (創元推理文庫)

 

 

興味を持ってリサーチして見つけたインタビューを見てびっくり

この方、桜庭一樹の大ファンらしいじゃないか!と

 

まあ兎にも角にも私にとって(一方的だけれど)ものすごく縁深い作家だ

 

という一連の事件(?)が起きたのが、奇しくも彼女の誕生日

いやはや、おめでとうございます……

 

 

 

まあ、起きた事件はこれだけではなく

 

友人がたまたま「面白そうなサークルができてる」と連絡をくれたのだけれど、

そのサークルの名も『魔女サークル』……何だこれは、私のためのサークルか?

 

私はそもそも中世ヨーロッパ、特にドイツへの執念が凄まじい

(これは明らかに幼少期をあっちで過ごしていた時の経験のせいなのだけれど)

 

中世ドイツ史における魔女狩りは、

今ドイツ語を履修していることにも、

それから、これから留学先で(それからこの先もずっと)学ぶ分野にも関係してくる

 

というわけで興味津々にみてみると、

 

『魔女の鉄槌』?

サバト

 

……いやいや、ガチ勢やん!!

 

ということで、なだれ込むように入会申し込みをしたのだけれど、

代表者の子の名前に何だか見覚えがある……と思い、写真をチェックすると、

私はアッと声をあげた

 

この子、私がすぐにやめてしまったサークルの新歓で、

一緒にお好み焼きを焼きながら話した子じゃん!

 

すぐさま(気持ち悪い人になるのを承知で)恐る恐る尋ねてみると、

 

「……もしかして去年の新歓でお好み焼きを一緒に焼いた?」

 

何と衝撃的なことに、相手にも覚えられていた

携帯を取り落としそうになりながらも、再会を(多分)お互いに喜ぶ

 

実は、私はその子と仲良くなりたかったのだけを心残りに、その場を去っていたから、

喜びもひとしおだけれど、まだ動揺が収まらない

まさかこんなことが、起ころうとは……

 

 

 

一つ言えるのは、もしやむなく誰かと別れたとしても、

本当に会いたい、本当に縁のある相手なら、また出会えるのだ、ということ

 

やっぱり運命は存在すると思うし、好きと好きは繋がる

導いてくれた縁を今度は離したくないな、と思う